『韓国銀行』が2024年11月の国際収支統計を公表しました。
経常収支は以下のようになりました。
↑データから切り出したもの(データ全体は横にもっと長い)。2024年11月
貿易収支:97億9,940万ドル
サービス収支:-20億9,430万ドル
第1次所得収支:5億8,690万ドル
第2次所得収支:-2億9,740万ドル
経常収支(上記4つの合計):92億9,940万ドル⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
当月の経常収支は約93億ドルの黒字となりました。
何度もご紹介しているとおり、韓国の経常収支は貿易収支が十分に黒字でないと黒字になりません。また、韓国の場合、貿易収支と経常収支がニアリーでイコールになります。
なぜなら、貿易収支以外の
・サービス収支
・第1次所得収支
・第2次所得収支
がほぼイッテコイでプラマイゼロ(小さくマイナス)になるからです。
この構造自体が変わらないと、韓国はいつまでも貿易に依存し続け、輸出の多寡に一喜一憂することになります。人口がこれから急減していく韓国はもう時間を使い果たしたので、構造はこのままでしょう。
当月は貿易収支が97億9,940万ドルと出来すぎな結果ですが、これは――、
輸出:571億60万ドル
輸入:473億4,830万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):97億9,940万ドル
――いう結果によります。輸出は前月の「600億7,780万ドル」より小さいのですが、輸入が500億ドルを下回るという数字でしたので、貿易収支がそのぶん大きくなったのです。
韓国メディアでは、経常収支が2カ月連続で90億ドル超え――と喜んでいる向きがありますが、さあ果たして喜んでいる場合でしょうか――なのです。
実は当月も「金融収支」の方が面白いことになっているのです。長くなるので、続きは別記事にいたします。
(吉田ハンチング@dcp)