韓国「反共青年団」が発足! 白ヘルメット・滅共棒の「白骨団」

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韓国では政治的でないものなど何もありません。それにしても――な動きです。

尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領を守れ!――と、白いヘルメットと滅共棒で身を固めた20・30代の青年集団「白骨団」が立ち上がりました。しかも2025年01月09日、『反共青年団』が発足したことを発表。「白骨団」はその下部組織となるとのこと。

『白骨団』は白いヘルメット、通称「滅共棒」と呼ばれる警棒、防具などを装備しています。

いつの時代の話なんだ――と驚くしかありませんが、この21世紀、2025年の話なのです。

↑『白骨団』記者会見の模様を伝えるYouTube『JTBCニュース』アカウントの動画。

『朝鮮日報』の記事から一部を以下に引用します。

01月09日13:30、ソウル汝矣島・国会のコミュニケーション館で、キム・ミンジョン『国民の力』議員と、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の官邸を守る2030世代の青年団『白骨団』が、『反共青年団』の発足記者会見を行った。

白いヘルメットを着用し、尹錫悦大統領官邸周辺で「白骨団」と呼ばれ、官邸防衛集会を行っていた『反共青年団』は、09日、ソウル汝矣島国会のコミュニケーション館で公式な発足記者会見を開催した。

『反共青年団』はこの日午後、国会コミュニケーション館で記者会見を行い、「組織の公式名称を『反共青年団』とすることを決定した」と述べ、「『白骨団』は『反共青年団』の傘下組織として運営される」と明らかにした。

記者会見はキム・ミンジョン議員の紹介で進められ、団員たちは『白骨団』の象徴である「白いヘルメット」を携帯。

(中略)

最近、尹錫悦大統領の官邸周辺で白いヘルメットを着用し、官邸防衛集会を行った彼らは「『白骨団』は『反共青年団』の傘下組織」とし、「尹大統領を守り、大韓民国の憲政秩序を守るために全力を尽くす」と語りました。

⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「’하얀 헬멧 백골단’ 반공청년단 출범…’尹 관저 사수’」

この『白骨団』は、ずいぶん古い名称です。

『朝鮮日報』の説明を以下に引いてみます。

(前略)
「白骨団」は1980年代から1990年代にかけて、デモ隊を鎮圧し逮捕していた警察部隊の俗称であり、一般の戦闘警察とは異なり白いヘルメットを着用していたことからその名が付きました。

デモ隊を容赦なく殴打し、連行することで悪名高く、『明知大学』の学生、姜京大(カン·ギョンデ)さん死亡事件や、『韓進重工業』の朴昌洙(パク・チャンス)労組委員長遺体強奪事件などに関与し、民主化運動弾圧の象徴として知られています。
(後略)

イメージの良くない名称ですので、左派・進歩系からは相当な反発を招きそうです。


↑『白書政策研究所』(英語では『The White Papers Policy Institute』と名乗っています)の公式サイト/スクリーンキャプチャー。

『朝鮮日報』の同記事によると、『反共青年団』の団長と名乗る『白書政策研究所』所長のキム・ジョンヒョンさん(42歳)は――、

「自分たちは『全国民主労働組合総連盟』(民労総)による官邸侵入の試みに対応して組織された」

「警察特殊部隊による尹大統領の無理な逮捕試行を即刻中止すべきだ」

「大韓民国は法治が崩壊し、憲法の価値に基づいた民主的手続きを尊重せず、声の大きな者が支配する弱肉強食の世界になっている」

「大韓民国を守るためには強力な手段を用いる必要があり、強いイメージを持つ白骨団が適切だと考えている」

と説明した――とのこと。

記者からの白骨団を肯定的に捉えるのか」という質問に対しては、「味方としては肯定的な効果をもたらすが、平和的なデモに白骨団を投入するのは非常に否定的であり、肯定的・否定的な要素の両方を持っている」と答えています。

ダイナミックコリアにもほどがある――という状況です。

(吉田ハンチング@dcp)

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