何度もご紹介しているとおり、韓国の景気はどん底です。
弾劾政局を主導し、韓国政府の機能を麻痺させることに邁進した最大野党『共に民主党』。さすがに韓国の皆さんからの支持率が下がってきました。衆愚政治を行い、ポピュリズムの担い手である『共に民主党』は、支持率に敏感です。
特に党首・李在明(イ・ジェミョン)さんは。
もし、韓国人の大勢が反『共に民主党』、反李在明(イ・ジェミョン)に傾いた場合、「雰囲気司法」が自分を葬る方向で急進する可能性があります。
支持率が下がってきたことを理解しているのでしょう、2025年01月08日、李在明(イ・ジェミョン)さんが大型の財政出動が必要だ――と言い出しました。
もっとも、この人は「ベーシック・インカム」論者であり、そもそもが「ばらまき」推進派です。Money1でもご紹介したとおり、「地域通貨」(早い話がクーポンです)をまいて消費を喚起しよう――がお得意です。
08日、ばかの群れ『共に民主党』の民生経済回復団のホ・ヨン団長は、補正予算の規模について質問され、
「この場で具体的な金額を述べるのはまだ時期尚早だが、20兆ウォンをベースとして、段階的に十分な規模を編成し、危機を克服していかなければならない」
と述べました。
先にご紹介したとおり、2025年度予算案を単独で削減したのは他ならぬ『共に民主党』です(まだ1カ月もたっていません)。にもかかわらず、今度は大規模な補正予算を組め、というのです。
『共に民主党』議員がいかにいい加減な連中かが分かります。文在寅政権時もそうでしたが、経済についてはド素人ばかりな上に、考えることといえば「お金をまいて有権者の歓心を買う」ことだけです。
だからこそ「ばかの群れ」と呼びます。
また、このホ団長は「歴代最大規模の『スーパー補正予算』を早急に実現すべきだ」とも述べました。やっぱりこの人物もボンクラです。
どこにそんなお金があるんだよ――です。
韓国政府は国税収入がショートして、キャッシュフローが火の車状態です。
財源をどうするのか――というと、「国債を発行すればいい」です。
『共に民主党』のアン・ドゴル議員は、「国債発行残高と、今年11月に予定されている世界国債指数(WGBI)への編入によって流入するグローバル資金を考慮すれば、債券市場は安定している」「よほどの大規模でない限り、国債発行を吸収できる余力がある」と(勝手な)御託宣を垂れています。
※ただし民間部門でお金が回らないときは政府が支出を増やせ――という処方箋は一般的には間違ってはいません。
このアン議員の発言がいい加減なのは、韓国の国債市場に十分な余力があるかどうかなど、やってみなければ分からない――からです。「WGBI」への編入も効果がどのくらいあるのか分かりません。
一応、韓国の企画財政部は「約560億ドル規模の国債資金が流入する見込み」というプレスリリース(2024年10月09日付け)を出しています。
これもトラタヌです。またあくまでも国債発行で得る資金なので政府負債が積まれることを忘れはなりません。ただでさえ『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)から「大丈夫なんだろな」と見られているのですから。
Money1でもご紹介してきたとおり、韓国の政府財政については「財政準則を守れよ」といわれています。
――というわけで、李在明(イ・ジェミョン)さん率いる『共に民主党』が大型の補正予算を組めと圧力を掛けています。しかし、「そんなお金はねーよ!」というのが政府の立場です。
(吉田ハンチング@dcp)