『韓国銀行』から「2025年04月の国際収支統計」を公表しました。
2025年04月
貿易収支:89億8,880万ドル
サービス収支:-28億3,060万ドル
第1次所得収支:-1億9,450万ドル
第2次所得収支:-2億6,200万ドル
経常収支(上記4つの合計):57億170万ドル⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
2025年04月の経常収支は「57億170万ドル」の黒字となりました。意外と良い結果となっています。
何度もご紹介していますが、「残酷な四月」といって、韓国の経常収支は04月に1年間で最も小さくなります。
これは、外国への配当支払いなどが04月に集中することで、第1次所得収支が赤字になるからです。第1次所得収支の赤字が大きくなり、貿易収支の黒字が小さい場合には経常収支が赤字なることもあります。
しかし、2025年04月は第1次所得収支がわずか「-1億9,450万ドル」で済んでいます。
通常の04月でいえば、赤字額が一桁少ないです。直近6年間の04月における第1次所得収支の推移を見てください。
「残酷な四月」第1次所得収支:2020年~2025年
2020年04月:-27億1,250万ドル
2021年04月:-32億3,470万ドル
2022年04月:-25億7,270万ドル
2023年04月:-18億5,540万ドル
2024年04月:-16億970万ドル
2025年04月:-1億9,450万ドル
急に第1次所得収支の赤字額が一桁減りました。これが、経常収支がいつもより良い結果になった理由です。
(吉田ハンチング@dcp)