先進国と名乗りたいなら『MSCI』で「先進国」に分類されてからにしてください――などといわれます。
しかし、韓国市場は2025年も先進国に分類されませんでした。
何度もご紹介しているとおり、これはまず「観察対象国」になってから、一定の期間投資家による「観察」を受け、初めて分類が変更されるのです。
韓国は一足飛びになれないものかと、例えば企画財政部の長官が直談判などしてきましたが、そのたびに「条件を満たせ」と一蹴されてきました。
こうなってくると年中行事のようなものですが、2025年も「観察対象国」にすらなれませんでした。要するに門前払いです。
しかし「市場アクセスが十分でない」との理由で先進国指数入りは実現しませんでした。2014年には監視対象国からも除外され、以降は10年以上にわたり、ずっと新興国に分類されています。
「先進国といわれたい病」みたいなもので、(恐らくレガシーづくりで)文政権終わりぐらいには、まさに必死でしたが、現在に至るまでその野望(というか妄想)は現実になってはいません。
「明日から空売り禁止だ」などと言い出す国が「先進国」に分類されるわけはないのです。コンパネから売却ボタンが消えた――という中国と何が違うのでしょうか。
しかし、大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんの下、いまだに韓国は諦めてないと明らかになりました。
2025年07月15日、関係省庁合同のタスクフォース(TF)が初会合を行いました。
「MSCI先進国指数編入推進TF」――です。
名前だけ聞いても大笑いですが、イ・ヒョンイル企画財政部長官職務代行(第1次官)が主宰し、「MSCI先進国指数編入推進TF」キックオフミーティングが開催されました。

↑世にもあほらしい「MSCI先進国指数編入推進TF」の初会合が2025年07月15日に開催されました。
この会議には、
企画財政部
金融委員会
『韓国銀行』
金融監督院
韓国取引所
預託決済院
etc.
――の関係機関から人員が出席。この世にもあほらしい会議に付き合わされるスタッフの心境はいかばかりだったでしょうか。
この初会議では、MSCI先進国指数編入に関連する現状と対応方針、今後の推進計画などが議論された――とのこと。
関係機関は今回のTFを通じて、年内にMSCI先進国指数編入のための総合ロードマップを策定・発表することにした――とのこと。『MSCI』が要求する条件を満たしてからのことです。
まあ頑張ってみてください――としかいいようがありません。
(吉田ハンチング@dcp)






