中国の「暑っ!」という話です。
高温警報が出過ぎで大変なことになっています。例えば、以下が中央気象台の「2025年07月16日の高温警報」です。
高温警報
予報:董全・孫軍 署名:張恒徳
2025年07月15日18時中央気象台は07月15日18時に高温橙色警報を引き続き発表した。
予測によると、07月16日の日中、陝西関中から黄河下流以南の大部分の地域で35℃以上の高温天気が予想される。
そのうち、
陝西中南部、山西南部、山東西部、河南、安徽、江蘇大部分、上海大部分、湖北、湖南、江西西部、浙江中北部、四川盆地、重慶、貴州東北部、および内モンゴル西部、新疆天山沿い地区と南疆盆地などの一部地域では、最高気温が37~39℃になると予想される。また、陝西関中および漢中、山西南西部、河南中南部、湖北北部および西部、重慶北部、四川盆地南部、内モンゴル北西部、新疆トルファン盆地および南疆盆地の一部地域では、最高気温が40℃以上に達すると予想される。
⇒参照・引用元:『中国 中央気象台』公式サイト「高温预警」
以下が2025年07月16日08~20時の気温分布予想図です。

国土が広いので仕方ないかもしれませんが、40℃を超えている真っ赤っかなエリアが広範囲にわたっています。
この高温に見舞われた地域では大変なことになっています。

↑路面が高温になり、サンダルの底が溶けてしまっています。

↑路面に接したタイヤが溶けて糸のように引いています。

↑中国のお家芸クルマのフィルム「ぷっくー」が今年も発生しています。

中国最大級の自動車情報・コミュニティープラットフォーム『懂车帝』の記事から、この奇怪な現象について以下に引いてみます。
車のフィルムの膨れ上がり(鼓包)がトレンド入りした。
炎天下でよく見ると、車の屋根に巨大な気泡が膨れ上がっている。
面白がる人たちは写真を撮りながら「見て見て、金魚みたいな車だ!」と叫び、修理工はショート動画の中でタバコをくわえながらこう言う。
「慌てんなって。地下駐車場で3時間も冷やせば、ちゃんと元に戻るさ」
だが、本当にそんなに簡単なことだろうか?
修理工場のデータが面白い。
07月に入ってから、車のフィルムの膨れ上がりを扱う作業依頼が4倍に増えた。
老張の店は杭州にあり、3日間で膨れ上がった車を12台引き受けた。
「全部、(空気を出すのに:引用者注)穴を開けられて修理に持ち込まれた車だよ」
彼は一枚の廃材を持ち上げて私に見せながら言った。
「これ、爪でちょっとつついたら、それだけで3,000元がパーだよ。」
材料が熱膨張・冷収縮するのは誰でも知っているが、車のフィルムの膨張係数は、車体の鋼板の18倍もある。これについては誰もきちんと説明していない。
信じられないなら、国家標準委員会が公表した《自動車ガラスフィルム技術規範》を調べてみるといい。
第7ページにはっきりこう書いてある。貼り付けたフィルムが耐えられる温度差の上限は80℃――と。
昨日、鄭州の地表温度は68.5℃だった。車の屋根が2時間直射日光にさらされれば、あっという間に75℃に達してしまうのだ。
(後略)

↑街灯に電力を供給するための発電用太陽光パネルが高温で発火するという事態となっています。

↑自然発火する太陽光パネル。
中国は猛烈な暑さにさらされています。
(吉田ハンチング@dcp)







