中国商務部「中国がCPTPPに加盟したら良いことあるぞ。加盟国は積極的に中国加盟を推進しろ」

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2025年11月06日、中国の商務部が記者ブリーフィングを開き「CPTPPに加盟を積極的に推進する」と発言しました。

加盟できると信じているのが驚きですが、以下に和訳します。

『封面新聞』記者:
CPTPP加盟の進展とその影響について教えてください。

商務部・何亜東報道官:
「中国政府はCPTPP加盟を非常に重視し、積極的に取り組んでいます。

単独主義・保護主義が国際秩序を揺るがす中で、中国の加盟は多国間主義と自由貿易を支える重要な役割を果たします。

国務院発展研究センターと中国社会科学院の研究では、中国の加盟により各国・地域・世界に経済的利益がもたらされ、相互利益・多方面のWin-Winを実現できるとされています。

社会科学院の試算では、加盟によりCPTPP各国のGDPは0.2〜1.1%、輸出は2.5〜11.8%増加し、産業連携の広さ・深さ・効率性が高まり、石油・農業・教育サービスなどに新たな成長機会をもたらすとしています。

国研中心の試算では、世界GDPを0.2%押し上げ、貿易額を2.8%増加させるとしています。

中国は今後も高水準の対外開放を揺るがず拡大します。

CPTPP各国が中国加盟の積極的意義を理解し、ともにアジア太平洋の一体化と開放型世界経済の推進に力を注ぐことを期待します。

ありがとうございます」

⇒参照・引用元:『中国 商務部』公式サイト「商务部召开例行新闻发布会(2025年11月06日)」

傑作なのは商務部報道官の「言い様」です。

中国がCPTPPに加盟したら、加盟国にはGDPが増加するなどのメリットがある――と述べ、中国が加盟する意義を「積極的に理解しろ」といいました。

加盟条件に合致し、CPTPPのルールを守るように努力しなければならないのは「中国」です。

CPTPPは「高いハードルのルール」を順守する貿易体です。

中国がCPTPPに積極的というのは、「中国の脅威」(イナゴの脅威)が世界的な共通認識となり、合衆国やEUなどから締め出されつつあるからです。

自由貿易を標榜する集団に入り込んでそこを食い荒らそうとしているのです。

『WTO』など、中国に入りこまれてほとんど意味がない組織になってしまいました。加盟するときにした約束は全く守らず、権利ばかりを主張しています。

トランプ政権が控訴審ができない組織に骨抜きにしたのは故ないことではありません。

トランプさんは正しいことしていますが、説明が下手です。

「中国がCPTPPに加盟したらいいことあるぞ」と偉そうに上から目線で述べているのが、実に中国らしいですが、『WTO』などの例もあり、今さら「こんなアホらしい甘言」にだまされる国などありません。

CPTPP加盟国ならなおさらです。

中国とその手下である韓国など、絶対に加盟させてはなりません。

(吉田ハンチング@dcp)

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