前回の反省会からずいぶん間が空いてしまいました。「ドがつく素人に株式の投資をやらせてみて失敗しやがったら大爆笑してやろう」という企画の大反省会です。佐藤ボイラー(バカ)があれやこれやとやっておりますが、9回目の「イッテコイ」で失敗したようです。今回は大笑いでコレを取り上げます。
吉田ハンチング さぁさあ! 大反省会の続きだねー!
佐藤ボイラー ……なんかうれしそうですよね。
吉田ハンチング そんなことはないよー。
佐藤ボイラー どうもうすら笑いを浮かべている感じがするんですけど。
吉田ハンチング 気のせいだって! まずは結果を見てみよう!
●03月10日
東祥(銘柄:8920/東証一部)
【一般信用買】
5,100円 × 300株 = 153万円
●03月24日
東祥(銘柄:8920/東証一部)
【一般信用売】
4,930円 × 300株 = 147万9,000円
▲5万1,000円
※手数料・消費税は計算に入れていません。
吉田ハンチング 上は、いつものとおり『株マップ.com』のクオンツチャートからの引用で、佐藤が買った03月10日から03月24日まで、保持していた間だけ切り出したもの。なるほど。確かに03月24日に逃げ出したくなるチャートだわ。
佐藤ボイラー ……03月24日に損切りしました。
吉田ハンチング まず、なぜこの銘柄を選んだのかを教えてよ。チャートを02月01日から、佐藤が買った03月10日までのものにしてみよう。よく使うものなので、遅行性のMACDとRSIはもう表示してある。
佐藤ボイラー 遅行性のMACDが下から上へクロスした銘柄で、RSIが「買われすぎ水準」ではないもの、つまりまだ株価が上昇する余地があるもの、を選びました。
吉田ハンチング なるほど。まずMACDだけど、確かに遅行性のMACDは下から上へシグナルを抜いているけど、それは03月08日に分かっていたよね。
●03月08日
MACD:-66.74
シグナル:-70.34
それを受けてか、翌日には、
●03月09日
始値:4,950円
高値:5,080円
安値:4,950円
終値:5,050円
という100円も値上がりする大きな動きがあった。遅行性のMACDを確認していたなら、当然この日に仕掛けるべきだった。いかにも仕掛けが遅い。
佐藤ボイラー そうなんですよ。遅かったんです。まだ大丈夫かな、と思って買ったんですけど……。
吉田ハンチング どうも、今回の「イッテコイ」はそのせりふが多いよね。仕掛けが遅い。これまでは何とかなってきたけど、この東祥では何とかならなかった、わけだ。しかも、「5,100円」というけっこうな高値でつかまされている。
佐藤ボイラー ……まだ大丈夫かな、と。
吉田ハンチング どうも、INDEX(指標)を複眼的に見ることができてないように思うんだけど。例えば、RSIの水準は確認したかな?
吉田ハンチング 銘柄ごとにRSIの推移・水準はずいぶん違っているんだよ。この東祥は高値のピークにあっても「売られすぎ」を示す「70」以上になることはない、ことが分かる。例えば「高値5,180円」となった02月20日でもRSIは「45.24」に過ぎない。
02月06日には「高値:5,350円」だったけど、この日もRSIは「53.66」。普通は、RSIを見て、
RSI「70」以上 ⇒ 買われすぎ
RSI「30」以下 ⇒ 売られすぎ
というように判断して、「もうそろそろ下がるだろう」とか「まだ上がるだろう」なんて考えるけど、この東祥という銘柄では、それが通用しないことが分かるよね。高値のピークとなってもRSIは中位でしか推移しないと考えないといけない。
佐藤ボイラー なるほど。
吉田ハンチング MACDばかり見ていたんじゃない? その割には仕掛けが遅いけれども。
佐藤ボイラー ちょっと……そうかもしれません。
吉田ハンチング 何度も言うけど、一つのINDEXばかり見ていたら駄目なんだってば。絶対の指標はないので、複数のINDEXで自分の判断を確認するようにしないといけない。そして、ちょっとでも駄目だという兆候を見つけたら「この銘柄にはお金を張らない」という判断をすることも大事! 退くのも決断の一つだから。
佐藤ボイラー ここで買ってもまだ上がると思ったんですけど……。
吉田ハンチング その「まだ大丈夫」というのが駄目。とにかく今回の負けは「仕掛けが遅かったこと」に尽きる。
佐藤ボイラー それは自分でも分かってるんですよ!
吉田ハンチング 自分で「仕掛けが遅かった」と分かっているなら、「まだ大丈夫」なんて思っちゃいけない。その銘柄には行かずに、他の銘柄を探すんだよ。これなら大丈夫という銘柄は絶対にあるから! なにせ全部で約4,000銘柄もあるんだからね。
佐藤ボイラー ……うーん。
吉田ハンチング というわけで、この東祥が買ってたら第2回の計5回の「イッテコイ」は全勝だったのになー(笑)。
佐藤ボイラー うーん、悔しいですねー。もうちょっとで全勝だったのに!
吉田ハンチング 第2回の計5回の投資は全て仕掛けが遅いよ。それでも4回までは何とか利益を出して逃げ切れた。ついてたよね。でも、最後で引っかかった。報いが来たわけだ。ツキだけでは勝ち切れない。これも今回の教訓ではないでしょうか。
佐藤ボイラー 次こそ全勝しますよ!
というわけで大反省会でした。佐藤ボイラー(大バカ)は「次こそ全勝だー」なんて言ってますが、その前に編集チョにスマキにされないといいですな(笑)。さて、皆さんはこの佐藤ボイラー(マヌケ)の一敗をどう思われましたか?
(吉田ハンチング@dcp)