2026年06月03日に行われた韓国全国同時地方選挙で「投票用紙が不足する」という事態が発生し、一部の市民は投票できなかった――という結果となりました。

↑中央選挙管理委員委員会本部の建物外観。「公明選挙」と刻まれた石碑があるのが大笑いです。
Money1でもご紹介してきたとおり、韓国の選挙管理委員会というのは実にいい加減な組織で、国政監査を受けなくてもいい――と憲法裁判所による判断が出ているため、誰も手をつけられません。
長い間、管理されないママに、誰からも監視されずに放置された組織というのは確実に腐敗します。
韓国の選挙管理委員会もその一例です。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領(当時)が、2024年12月03日、選挙管理委員会が管理するサーバーを押さえるために軍を派遣しました。『共に民主党』は内乱として尹錫悦(ユン・ソギョル)さんを大統領の地位から引きずり下ろし、経済的ボンクラの李在明(イ・ジェミョン)さんを大統領に押し上げました。
しかし、この騒動が発覚した今になって「尹錫悦(ユン・ソギョル)は正しかったのではないのか」という声が上がっています。

↑2026年06月21日(日)も抗議活動は継続されています。
06月03日以降、若者を中心に抗議活動が起こり、それは今も収まっていません。抗議活動が起こっているので、さすがに李在明(イ・ジェミョン)さんの政権も無視できなくなっています。

↑抗議活動に参加した皆さんが掲示板に意見を貼っています。「不正選挙」「投票用紙の証拠保全」「選挙の真相究明」「米韓共助による国際捜査」――などが貼られています。
ただし「不正選挙だと非難するのは陰謀論」という態度を崩してはおらず、不正選挙という主張をするなら刑事罰を科すという姿勢を貫いています。そんなものは調べてみないと分からないはずなのですが。
ともあれ、06月03日以降、選挙管理委員会の不祥事が次々と明らかになっています。以下にまとめてみます。恐らく読者の皆さまもうんざりされるでしょう。
2026年06月03日、全国同時地方選挙当日、ソウル松坡・江南・広津などで投票用紙不足が発生し、一部投票所で投票が中断・延長されました。
地方選挙の投票用紙不足は、当初「10カ所」と説明されましたが、その後「50カ所」、さらに「追加送付140カ所、実際に追加投票用紙を使用した投票所91カ所、投票中断26カ所」へ拡大。
加えて、不足枚数は当初把握の4,726枚から7,194枚へ増え、ソウルだけで4,206枚不足、最多の投票所では436枚不足、投票中断は最長105分に及びました。
06月11日:選挙前に海外出張19回、しかもドイツの投票用紙不足事例を学んでいながら反映できず
『MBC』は、選管が地方選挙前に選挙管理改善名目で海外出張を19回行っていたと報道。特に、ドイツ・ベルリンの投票用紙不足・投票中断事例を分析するため、6・3地方選の7カ月前にドイツへ出張し、報告書にも「投票用紙需給失敗」「事態発生後の意思疎通不足」などを記していたのに、韓国の選挙管理には生かされませんでした。
06月15日:地方選挙当日、中央選管委員9人中2人だけ出勤
『国民の力』の金恩慧(キム・ウネ)議員が中央選管から受け取った出入記録で、06月03日の投票日当日、果川の中央選管庁舎に出勤した中央選管委員は盧泰愕(ノ・テアク)委員長と魏哲煥(ウィ・チョルファン)常任委員の2人だけだったことが判明。
非常任委員7人は出勤記録がなかった。ソウル市選管でも8人中3人が庁舎・開票状況室に出ていませんでした。
06月15日:選管側、「一般委員は常勤職ではない」と釈明
上記批判に対し、中央選管は「常任委員を除く委員は常駐勤務する職位ではない」と説明。ただし、投票用紙不足が現に起きた地方選挙当日の危機管理体制として妥当だったのかが問題になりました。当たり前です。
選挙当日に選挙委員が出勤していないなど言語道断でしょう。
06月16日:外遊性海外出張疑惑、5年間で107回・461人・約24億ウォン
『TV朝鮮』などは、2022年から2026年6月までに選管職員461人が107回の海外出張を行い、約24億〜24億5,000万ウォンの予算を使ったと報道。
出張先にはモルディブ、バンコク、コタキナバル、フィレンツェ、ベネチアなど観光・休養地として知られる地域が含まれていました。
要するに公費で観光旅行に出掛けていたわけです。
06月16日:コタキナバル出張、日程欄空白・在外選挙点検は半日との報道
『東亜日報』は、コタキナバル出張について、在外選挙点検在外選挙(海外在住韓国人向け選挙)の運営状況点検は半日で終わる内容だったのに3泊4日滞在し、日程欄が空欄だったと報じた。
『国民の力』は、モルディブ・コタキナバル・バンコクなどへの外遊性出張を業務上横領容疑で告発する方針を示しました。
06月17日〜18日:盧泰愕(ノ・テアク)前委員長、海外出張3回すべて配偶者同伴、公費支出、公開報告書には記載なし
盧泰愕(ノ・テアク)前中央選管委員長が在任中の海外出張3回すべてに配偶者を同伴し、航空料・宿泊費・食費などが選管予算から支出されていたことが判明。
外部公開用の出張報告書には配偶者同伴が記載されていなかった。選挙管理委員会は「憲法機関長としての地位と役割に見合う待遇」と説明しました。
06月18日:海外出張に『共に民主党』職員が同行していた件も発覚
金起炫(キム・ギヒョン)議員が提出を受けた資料で、2023年の大阪・カンボジア出張に選管職員だけでなく共に民主党職員が同行していたことが報じられました。
いずれも「具体的・特定業務のための国外出張」として公務国外出張審査を経ていなかったとされました。
06月18日:松坡区投票録で、選管への連絡不能・有権者の投票放棄・1人に投票用紙2枚交付などが確認
『国民の力』の朱晋佑(チュ・ジヌ)議員が中央選管から提出を受けた松坡区52投票所の投票録で、「選管と連絡がつかない」「選挙人が投票を放棄」などの記録が確認されました。
『NEWSIS』は、1人に投票用紙2枚を交付し、後で発見したが回収できなかった事例も報じました。
06月18日:投票管理官印のない投票用紙問題
同じ松坡区投票録関連で、投票管理官の印が抜けた投票用紙に関する記録も報じられた。これは投票用紙不足とは別の投票手続管理ミスです。
06月19日:盧泰愕(ノ・テアク)前委員長、非常勤4年で手当1億7,910万ウォン受領
金玟甸(キム・ミンジョン)議員が中央選挙管理委員会から受け取った資料で、盧泰愕(ノ・テアク)前委員長が2022年5月から2026年5月まで非常勤でありながら、各種手当として1億7,910万3,220ウォンを受け取っていたことが判明。
内訳は公明選挙推進活動費9,710万ウォン、案件検討手当6,630万ウォン、出務手当1,570万ウォン。出勤の有無と無関係に毎月支給された手当もありました。
06月19日:監査院指摘後、別の手当を3倍に引き上げた疑惑
上記の手当問題では、法的根拠のない手当が監査院に指摘された後、選管が自ら規定を変え、別の手当を大幅に引き上げたとの報道も出ました。
06月19日:『国民の力』、盧泰愕(ノ・テアク)前委員長らを業務上横領容疑で告発
『国民の力』は、配偶者同伴海外出張について、盧泰愕(ノ・テアク)前委員長と氏名不詳の選管公務員らを業務上横領容疑で検警合同捜査本部に告発。
06月19日:真相究明委、選管の「総体的な不備」を認定し、12人捜査依頼・6人懲戒を勧告
中央選管真相究明委員会は、盧泰愕(ノ・テアク)前委員長、魏哲煥(ウィ·チョルファン)常任委員、許哲勲(ホ・チョルフン)前事務総長、姜東完(カン・ドンワン)事務次長、尹在洙(ユン・ジェス)前選挙政策室長ら計12人について捜査依頼を勧告し、実務者6人について懲戒を勧告。
「選挙管理システムの総体的な不備」と表現し、「選管解体に近い革新」が必要だとしました。
06月19日:真相究明委、午前から不足兆候が伝わっていたのに5時間以上対応・上部報告なしと指摘
『YTN』は、真相究明委が、投票日午前11時40分ごろ一線投票所から無番号投票用紙の一連番号照会など不足兆候が伝えられていたにもかかわらず、ソウル市選管が5時間以上対応・上部報告をしなかった点を強く問題視したと報じました。
06月20日:盧泰愕(ノ・テアク)前委員長への初報告は投票終了40分前との報道
『MBC』は、盧泰愕(ノ・テアク)前委員長が投票用紙不足事態について、投票終了40分前になって初めて報告を受けたと報じた。これは単なる現場ミスではなく、中央選管の報告体系が麻痺していたことを示す問題として扱われました。
06月21日:選挙費用補填金・供託金236億ウォン未回収、35億ウォン時効消滅
選挙管理委員会が、公職選挙法違反などで返還対象となった選挙費用補填金・供託金を十分に回収できていなかったことが判明。
2026年01月31日時点で、返還命令を受けながら完納していない者は86人、未返還額は236億6,115万ウォン。返還命令額273億5,421万ウォンのうち実回収額は36億9,306万ウォン、回収率は13.5%。35億ウォンは時効によって事実上回収不能と報じられました。
――というわけで、韓国の選挙管理委員会というのは、お金をもらって仕事をせず、外部から何ら監査を受けずに甘い汁を吸い続けてきた組織であることが、芋づる式に明らかになってきています。
この事態に怒らない人はいないでしょう。

↑中央選挙管理委員会の委員長だった盧泰愕(ノ・テアク)さんは2026年06月05日に辞意を表明しましたが、逃がしてはいけません。徹底的に「事実」を調べて追究するべきです。
(吉田ハンチング@dcp)





