お金が絡まないのでMoney1で取り上げるのはヘンなのですが、面白い興味深い話ですし、あまり日本のメディアでは見掛けないのでご紹介します。
2020年05月03日、北朝鮮と南朝鮮の間、DMZ(DeMilitarized Zoneの略:非武装地帯)で銃撃事件がありました。
そもそもは北朝鮮側から韓国のGP(監視視哨所)に向けて射撃が行われ、韓国軍が撃ち返した――という事件です。世界的にも大きなニュースとして取り上げられましたが、韓国軍が応射したのは北朝鮮の射撃を受けてから30分もたってからでした。
文在寅政権の「北朝鮮に対する忖度(そんたく)か!?」なんて話もあったのですが、事実はもっとバカバカしいものでした。
応射しようにも「機関銃が故障したので撃てなかった」のです。
事件後の調査によって以下のようなことが判明しています。韓国メディア『毎日経済』の2020年05月13日の記事から引用します。
07:41 北朝鮮が韓国のGP(監視視哨所)を銃撃
07:45 韓国軍GPは戦闘態勢に入る
07:51 大隊長が報告を受ける
07:56 大隊長がGPに対して「北朝鮮に応射」を下命
08:01 「K-6重機関銃」でリモート射撃開始……も故障で弾が出ず
08:13 連隊長が「K-3軽機関銃」での射撃を指示。北朝鮮監視視哨所に15発を発砲
08:18 「K-6重機関銃」で手動射撃
⇒参照・引用元:『毎日経済』「GP機関銃の故障で…北に対応射撃32分かかった」(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
07:14に攻撃を受けてから、初弾を撃ち返すまでに確かに30分以上かかっています。しかも「故障」……。韓国軍では、この故障を機関銃の撃針が壊れたことによるものだったとしています。
「大隊長! ダメです。故障です」というシーンを想像するだにコントのようです。
韓国の軍事関係には「大丈夫なの?」としか言えない話がたくさんあるのですが、今回の件も「とにかく整備がいい加減」という韓国軍に通底する現象の範囲内です。
国境線は大丈夫なのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)