先日、日本の超人気漫画そっくりなゲームが韓国で勝手にゲーム化されている!とネット上で話題になりました。エンターテイメントに限らず、お菓子などの一般商品でも勝手に日本のものを盗用している例は枚挙にいとまがありません。
このような知的財産についての認識が甘い国、韓国の実体がよく分かるデータがあります。
「国際収支統計」の「サービス収支」の中に「知的財産権等使用収支」という項目があるのです。
上掲のとおり、この項目には「知的財産の使用料」を海外とやりとりした収支が計上されます。
外国から支払われる使用料の方が多ければ黒字
外国へ支払う使用料の方が多ければ赤字
になります。
つまり、その国が特許やコンテンツなど、外国から「使いたい!」と思われるような知的財産をたくさん持っていれば黒字になるわけです。逆に「輸出産業に必要で、その特許を使わないと製品が作れない」などの場合には赤字になりやすいのです。
韓国の場合を見てみると以下になります。
⇒データ引用元:『韓国銀行』「Economic Statistics Of Syatem」
※『韓国銀行』のデータを基にMoney1作成
驚くべきことに1980-2020年の間、「知的財産の使用料の収支」は一度も黒字になったことがありません(年次、2020年は03月まで)。ずっと海外に出て行くお金の方が多いのです。
韓国メディアが「K-POP」だなんだと自国の文化をやたらと海外に輸出しようとするのは故(ゆえ)なきことではないのです。
ちなみに、この知的財産使用料収支の赤字は1980-2020年の累計赤字は「889億9,750万ドル」になります。日本円で「約9兆5,274億円」です。
「お金がかかるのはイヤだからパクッていこう」という気になるかもしれませんが、知的財産の使用料はきちんと支払うべきですね。
(柏ケミカル@dcp)