第2四半期もつのかといわれている『大韓航空』ですが、1兆ウォンの「有償増資」を決断しました。
有償増資というのは、新しく株式を発行して投資家に買ってもらい(株主になってもらうわけです)資本を増強することです。
一応『大韓航空』が陥っている状況を以下にまとめます。
新型コロナウイルス騒動のため旅客が激減(9割減少:03月)
売上がたたず、固定費4,000-5,000億ウォンが毎月必要
『産業銀行』『輸出入銀行』が計1兆6,100億ウォンの支援を表明
1兆6,100億ウォンの支援でもつのは6月末まで、というのは先にご紹介したとおりです。『大韓航空』のキャッシュは、ここでほぼ尽きます。
1兆ウォンを有償増資で調達したとしても、すぐにそれは「毎月かかる固定費4,000-5,000億ウォン」の支払いに回ることでしょう。
つまり2カ月ほど固定費を支えるだけです。この施策は『大韓航空』を2カ月延命させるだけと考えられます。
さらに、下半期の支払い予定は以下のとおりです。
<<下半期の支出予定>>
下半期に返済しなければならない借金(債務):3兆1,600億ウォン
6カ月の固定費:2兆4,000億ウォン
小計:5兆5,600億ウォン
このうち固定費を有償増資の1兆ウォンで賄うとしても、「4兆5,600億ウォン」の支払いが残ります。新型コロナウイルス騒動が落着し、売上が回復しなければ支払いを行うことは不可能でしょう。
というわけで、恐らく1兆ウォンぐらいでは足りませんが、それでもやらないよりはやった方がよいですね。しかも、もう05月半ばまできましたから、急がないとキャッシュが尽きます。
(柏ケミカル@dcp)
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