2020年05月13日、韓国メディア『毎日経済』に「成長率1％低下で新興企業8,000個が蒸発」という記事が出ました。
同記事は『韓国経済研究院』が発表した「コロナ19による成長萎縮の影響分析 」というリポートを基にしているのですが、まあ悲惨な分析が並んでいます。
同記事によれば、GDP成長率が「1％」低下するごとに以下のようなことが起こるとしています。
スタートアップ企業7,980社が潰れる
KOSPI（韓国総合株価指数）の時価総額が97兆3000億ウォン減少する
企業の負債比率※1が6.9％上昇する
家計の所得が10万ウォン（2％）減る
家計の金融負債（要するに借金）が675万ウォン増加する
GDP成長率が1％減少するたびにこれが起こると予測しているので、2％下落したら「×2」です。
現在、韓国の2020年の経済成長は「2.0％前後」と見られているのですが、新型コロナウイルス騒動がどこまで続くかでどうなるのか分かりません。
また、2019年の速報値が「2.0％」なので、2020年がそれほどうまくいくのか甚だ疑問です。
⇒参照・引用元：『JETRO』「2019年通年のGDP成長率は2.0％に（韓国）」
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/01/55ee64c54ab85f1a.html
同記事では以下のように記載しています。
『韓国銀行』は今年の経済成長率を2.1％と見ているが、既に追加下方修正を予告した状態だ。
李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁は0％成長を既成事実化し、最悪の場合、2009年の金融危機以降、再びマイナス成長に陥ることがあるという警告まで出てきた。
チュ・ガンホ韓経研経済政策室長は「コロナ19による景気低迷が生産基盤を毀損(きそん)しないように、企業の規模に関係なく、被害業種の支援が必要だ」と主張した。
⇒参照・引用元：『毎日経済』「成長率1％の低下で新興企業8,000社が蒸発」（原文・韓国語／筆者(バカ)意訳）
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による（以下同）
『韓国銀行』の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁（出た！：「日韓通貨スワップ協定」を何度もオファーした人です）は「0％」を示唆しており、他に「マイナス」の予測も出ているとのこと。
こうなると「×いくつ」になるのか分かりませんし、ヒドイことになるのではと予測されます。
実際にどうなるのかは「神のみぞ知る」ですが、ことほどさように韓国経済の先行きは明るくはなさそうです。
※1面倒くさい人は飛ばしていただいてOKですが、負債比率とは「自己資本に対する負債の比率」です。当然、この割合は低い方が「良い企業」「倒れにくい企業」と評価されます。
(柏ケミカル＠ｄｃｐ)
