中国の「楊潔篪(ようけっち)」外交官が2020年08月21-22日に韓国を訪問しました。各種協議を行ったとのことですが、その具体的な内容については漏れてきません。
しかし、アメリカ合衆国と中国の対立が激しくなり、誰も味方してくれない中国からすれば、韓国だけでも取り込みたいところでしょう。
少しでも言うことを聞きそうですからね。ですので「圧力を掛けて言うことをきかせる」のはもちろんのこと、あらゆる手を使うでしょう。
韓国は貿易をカタに取られるとスグに音を上げる
中国が持っている一番有力なカードは「経済」です。
・中国が韓国からの輸入を止めたら、韓国経済は悪化する
という状況ですから、かつての「THAAD事態」のように、貿易をカタに取られると韓国はすぐに音を上げそうです。
しかし、
ので、別に中国のいうことを聞いても聞かなくても同じなのです。
それなら「まだまし」な方を選択すべきでしょう。もちろん、ましな方とは「北京向きじゃない方」です。
つまるところ、韓国は「最大の輸出相手国が中国」という時点で、すでに「どうしようもない」といえるのです。よせばいいのに、『サムスン電子』が中国に大きな半導体工場を造ったりしていますしね(もう逃げられないでしょう)。
「GSOMIA」を破棄させるのは中国にとってお得な手
ここからは邪推です。
中国が韓国に「GSOMIA※を破棄したらどうか」と誘ったらどうでしょうか。
「もともと破棄したがっていたじゃないか」
「反日の意思を示すことになって国民の支持が上がるぞ」
などと吹き込むわけです。
(愚かなことに)もし韓国がノったら、合衆国に一撃を与えることができますし、その結果、韓国は自由主義陣営から「中国側だ」と見られるようになり、中国側にさらに寄らざるを得なくなるでしょう。
中国からすれば、韓国を自陣営に引き込めるいい手のように思えます。
韓国が「脅迫者のセオリー」を理解していれば、甘言にはノらないでしょうが……。
妄想はともかく、楊潔篪は韓国政府に何を要求したのでしょうか? 情報が待たれます。
※「General Security of Military Information Agreement」の略。日本語では「軍事情報包括保護協定」と訳されます。
(柏ケミカル@dcp)