中国の保有する外貨準備については中身がさっぱり分かりません。とにかくお手盛りで外面のいい国なのでその特殊性についてよく知っておく必要があります。
例えば、中国企業が海外でもうけたお金は国有銀行の口座に入ることになっていて外貨の利用を自由には行えません。
「エッ?」と驚く話ですが、これについては経済評論家の渡邉哲也先生がその著書の中で以下のように書いていらっしゃいます。
(前略)
ただし、中国では中国企業が海外で得た利益はすべて中国国有銀行の口座に入る仕組みになっている。海外の儲けを企業が直接受け取ることはない。そして中国企業は、基本的に国有銀行から人民元でしか引き出せない。ドルで引き出す場合には、金融当局への届け出が必要となるのだ。以上のような構造であるため、国有銀行が保有する外貨も外貨準備のなかに含まれているわけだ。
(後略)⇒参照・引用元:『中国大崩壊入門』(渡邉哲也,徳間書店,2019年)
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による
中国の外貨準備を見る際にはこのような構造も知っておかなければならないというわけです。
(矢島ステンレス@dcp)