2020年09月03日、『韓国銀行』から08月末時点での外貨準備が公表されました。以下です。
外貨準備高:4,190億ドル(約44兆5,062億円)※1
(前月比:約24億ドル増加)
<<内訳>>
⇒Securities 3,828億ドル(約40兆6,610億円)
(証券類)
前月比:34億ドル増加
⇒Deposits 238億ドル(約2兆5,280億円)
(預金)
前月比:10億ドル減少
⇒SDRs 32億ドル(約3,399億円)
(IMFのSDR(特別引出権))
前月比:増減なし
⇒IMF position 44億ドル(約4,674億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:増減なし
⇒Gold 48億ドル(約5,099億円)
(金)
前月比:増減なし
※1円換算は2020年09月03日「1ドル=106.22円」のレートで算出
⇒データ引用元:『韓国銀行』「Korea’s Official Foreign Reserves(As of the end of August 2020)」
http://www.bok.or.kr/eng/bbs/E0000634/view.do?nttId=10060121&menuNo=400069
減り続けるDeposites(預金)
韓国の外貨準備自体は増加していますが、これまたSecurities(証券類)が増加しており中身はよく分かりません。一方で現金たるDeposits(預金)は減少しています。
以下は2019年01月~2020年08月のDeposits(預金)の推移です。
2019年12月に「129億ドル」までドンと減少。ちなみに「129億ドル」というのは過去5年間で最低金額です。それは2020年03月に「317億ドル」まで急回復します。
以降はここまで減少を続けているのです。先にご紹介したとおり、『韓国銀行』は外貨準備の中の現金性資産は非常に小さいとしています。韓国の実体経済は悪化を続けていますので、すぐ使えるべきDeposits(預金)が縮小を続けているのは気になるところです。
アメリカ合衆国財務省から合衆国公債の保有額のデータが公表されたら答え合わせを行ってみます。
(柏ケミカル@dcp)