いささか旧聞に属しますが「うわーっ!」という話です。2020年08月19日、韓国の成允模(ソン・ユンモ)産業通商資源部長官は、チェコのハブリーチェク産業貿易相と(テレビ)会談を行い、チェコが予定している「ドコバニ原子力発電所」の建造に積極的に参加する意思を表明したとのこと。
この会談は「チェコ・韓国の国交正常化30周年」を記念して行われたのですが、08月20日にはチェコのミル原発特使と「原発建設」について議論したとのこと。
このチェコの原発は以下のようなスケジュールとなっています。
2020年末:入札公告
2021年中:提案書受け付け
2022年:業者選定
2029年:建造開始
2036年:初号機稼働
何度だっていいますが、韓国型廉価型原発は専門家から「エアバッグと安全ベルトなしな代物」と指摘されているのです。チェコの皆さんも「UAEでのすったんもんだ」をよく考えてから納入業者を選定した方がいいでしょう。
韓国の「原発輸出」にまつわるドタバタな話 「東芝の災難」「壁に亀裂」「密約アリ」etc
韓国では原子力発電所の輸出に力を注いできました。現在までのその唯一の成果は「UAEに原子炉4機を持つバラカ発電所を建設する」というものです。これはこれで立派なものですが、2009年12月27日、当時の韓国李明博大統領がUAEのナヒヤーン大統...
また、そもそも韓国内では文在寅大統領が「脱原発」を掲げているのに、「国外での原発建設ならOK」とするのは、あまりにも厚顔無恥な態度ではないでしょうか。
また、曲がりなりにも(としておきます)原発建設のノウハウを持つ(とします)『斗山重工業』は、「脱原発」政策のため経営が傾いており、原発関連部門の人員整理を行っています。それなのに原発建造を請け負うというのです。大丈夫なのでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)