『サムスン電子』の中国人幹部が『ファーウェイ』に転職!

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アメリカ合衆国中国の対立が深まる中、台湾・中国・韓国の企業の関係もややこしいことになってきました。中国市場で利益を上げてきた台湾・韓国企業は、しかし技術をキャッチアップされるのはイヤだからです。

台湾・韓国企業は中国企業による人材の引き抜きに神経を尖らせています。

そんな状況ですが『Business Korea』に「『サムスン電子』のトップTVセールス幹部が『ファーウェイ』(Huawei:華為技術)に転職」という記事が出ました。

記事より一部を引用します。

『サムスン電子』のテレビおよび家電部門で働いていた元幹部が『ファーウェイ』に転職すると、中国のメディアは09月10日に報じた。

『The Economic Observer』を含む幾つかの中国のメディアは、『サムスン電子』でビジュアルディスプレー事業の副社長を務めたLiu Junguangが『ファーウェイ』に移り、中国でのTV事業を統括すると報じています。

(中略)

中国のメディアは、劉氏が長年中国で『サムスン電子』のテレビ事業を営んでいるため、豊富な販売経験と人脈を持っていると語った。

劉氏の中国企業への移籍は、『サムスン電子』の中国での市場シェアの低下につながる可能性があります
(後略)

⇒参照・引用元:『Business Korea』「サムスン電子のトップTVセールスエグゼクティブ、Huaweiに転職」(原文・英語/筆者(バカ)意訳)

赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)

劉さんは中国人で『サムスン電子』に12年も勤務したのですが、『ファーウェイ』に転職して「TV事業を統括する」と。思い切った決断ですが、『サムスン電子』にとってはあまり面白くはないでしょう。

しかし、劉さんにとっては潮時だったのかもしれません。

というのは、中国のTV市場における『サムスン電子』のシェアはどんどん低下しており、2020年上半期のシェアは「4.8%」しかありません。

『ファーウェイ』に転職し、自分の経験、人脈を使ってシェアを拡大していく方がやり甲斐がある、と思ったのではないでしょうか。

先にご紹介したように『サムスン電子』は中国のTV工場を締める決断をしました。同社は「中国のTV市場を諦めるわけではない」としていますが、実際には同社の中国市場でのシェアはさらに下落するものと思われます。

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(吉田ハンチング@dcp)

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