アメリカ労働省が03月09日に発表した02月の雇用統計では、非農業部門での就業者が前月比で31万3,000人も増加し、アメリカの景気拡大の順調さが裏打ちされました。
ただし、政府の期待する賃金上昇は鈍化しています。平均賃金(時給)は「26.75ドル」で前月比わずか「4セント(0.1%)」の上昇。
失業率は前月と同じく「4.1%」。非常に低水準ではあります(17年ぶり)が、市場予測であった「4.0%」を上回りました。
雇用統計を受けて、株式市場では活況となり、ダウ、S&P、ナスダックとも、以下のような上昇を記録しています(チャートは『Bloomberg』より引用)
●ダウ工業株30種は「+440.53(+1.77%)」
●ダウ工業株30種:03月09日
始値:25,004.89
安値:25,004.89
高値:25,336.33
終値:25,335.74
●S&P500は「+47.60(+1.74%)」
●S&P500:03月09日
始値:2,752.91
安値:2,751.54
高値:2,786.57
終値:2,786.57
●ナスダック総合は「+132.87(+1.79%)」
●ナスダック総合:03月09日
始値:7,475.98
安値:7,469.03
高値:7,560.81
終値:7,560.81
米国債10年物の利回りは4ベーシスポイント上昇して「2.89%」となっています。債券の利回りが上昇すれば株式市場は下降する、という点には留意する必要があります。
(柏ケミカル@dcp)