2018年12月19日、FOMC(Federal Open Market Committeeの略:連邦公開市場委員会)は暴落している株式市場を一顧だにせず、また脅迫めいたtweetで非難を繰り返すトランプ大統領を無視し、本年4度目の「利上げ」を決定。
FF(フェデラルファンド)金利の誘導目標は「2.25-2.50%」のレンジとなり、2019年の利上げ見通しは「2回」に減少しました(前回のFOMCでは「3回」でした)。
今回の決定については、FOMCのメンバー全会一致(賛成10、反対0)でのこと。大方の予想どおりの結果ではありますが、大変な下落トレンドにある株式市場のことを考慮し、もう少しハト派的な決定になるかという観測もあったのですが、その期待をはねのけるものでした。
やや持ち直していた株式市場は、発表を受け急下落。例えば「S&P500」は以下のようなチャートとなっています(チャートは『Bloomberg』より引用)。
「ナスダック」も「6,700」を下回るというひどい下落に見舞われました(下掲チャート引用元は同上)。
市場関係者からはパウエル議長を指して「FOMC版トランプだ!」なんて声も挙がっています。本日(2018年12月20日:日本時間)は日本株式市場も大幅下落でスタートしましたが、2018年はこのまま「最悪の12月」という結果になるのでしょうか!?
(柏ケミカル@dcp)