2020年11月03日、韓国の産業通商資源部の主催で「外国企業の日」の記念式が行われました。これは、海外から韓国内への投資を促進した組織・人を讃え、賞を贈るという式典です。
同部の成允模(ソン・ユンモ)大臣から「銀塔産業勲章」が『ローム・アンド・ハース電子材料有限公司』に贈られました。
受賞した理由は、
主に輸入に依存していた半導体核心材料である先端EUV用フォトレジストの投資を誘致して、国内生産と新規雇用の創出にも大きく寄与した
としています。この『ローム・アンド・ハース電子材料有限公司』はデュポンの子会社。実は日本にも『ローム・アンド・ハース電子材料株式会社』という企業があります。同社は「デュポン製品の製造・輸出入・販売、研究・開発、 技術サービス」を生業としています。
日本の輸出管理が厳しくなったため、韓国は半導体製造に関わる素材を自国開発しようと躍起になっています。デュポンを誘致したのもこのためで、しかしこれは「自国開発」「素材の国産化」ではありません。表彰理由にも書かれてはいますが、あくまでも「国内生産」です。
半導体製造のための素材を自国だけでできるようにする、という目標からは遠いような気がするのですがいかがでしょうか。
(松田ステンレス@dcp)