本記事の公開で不手際がありました(古い版が公開されていました)。改めて以下を公開いたします。誠に申し訳ありません。
2020年11月10日、韓国の財政企画部から「月刊財政動向2020年11月号」が発刊されました。09月時点での韓国政府の財政状況が公表されたのですが、07、08月と累積赤字が減ったのに、09月でまた増加に転じました。
まず以下のグラフをご覧ください。
⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト
これは2020年01-09月の韓国政府の収支(収入 – 支出)を累積したものですが、0より下にあって赤字で、09月にはまた赤字が増加に転じています。累積額は以下になります。
統合財政収支:-80.5兆ウォン
管理財政収支:-108.4兆ウォン
管理財政収支:-108.4兆ウォン
「統合財政収支」というのは、単純に政府の収入から支出を引いたものです。
一方の「管理財政収支」は、「統合財政収支」から年金基金などの公的な社会保障の支出を引いたものです。社会保障関連が「28兆ウォン」あるので、「-80.5兆ウォン」から「28兆ウォン」を引いて「-108.4兆ウォン」となります。
※四捨五入されているので足し算しても合いません
財政の健全性について議論する際には、社会保障関連費も含む「管理財政収支」の方を見るべき、といわれます。ですので、これがまた「100兆ウォン」超えになったというのは大問題です。
赤字が再び大きくなった理由は税収不足です。コロナ禍によって税収が大きく落ち込んでおり、その上、文政権がじゃぶじゃぶお金を使うのでこうなります。
次月の結果にも注目です。
(柏ケミカル@dcp)