韓国メディアでは『韓国電力公社』(略称「KEPCO」)の2020年第3四半期決算が非常に良かったと報じられています。2020年11月12日、同社の公示によれば、
売上高:15兆7,114億ウォン(前年同期比:1.26%減少)
営業利益:2兆3,322億ウォン(前年同期比:88.2%増加)
純利益:1兆2,513億ウォン(前年同期比:419%増加)
営業利益:2兆3,322億ウォン(前年同期比:88.2%増加)
純利益:1兆2,513億ウォン(前年同期比:419%増加)
となっており、大幅に業績を伸ばしています。売上は減少しているのに、なぜこれほどまでに利益を伸ばすことができたのでしょうか?
主な理由は以下の2点です。
①燃料費の下落
②電力の買い取り価格の下落
②電力の買い取り価格の下落
世界的な原油価格の下落によって、発電のための燃料費、コストが大きく削減できたことが1点目。2点目は、太陽光発電施設などから買い入れる電力の価格を下げたのです。具体的には、2019年には「kWh当たり92.7ウォン」だったのが2020年は「73.1ウォン」まで落ちました。
2018年:91.6ウォン/kWh
2019年:92.7ウォン/kWh
2020年:73.1ウォン/kWh
2019年:92.7ウォン/kWh
2020年:73.1ウォン/kWh
この2つの要因によって、
2020年第3四半期
累積燃料費:2兆2,899億ウォン削減
電力購入費:1兆5,931億ウォン削減
小計:3兆8,830億ウォン
累積燃料費:2兆2,899億ウォン削減
電力購入費:1兆5,931億ウォン削減
小計:3兆8,830億ウォン
なんと「約3.9兆ウォン」もコストが削減されました。これがそのまま利益に載っかり、原発保守費など5,000億ウォン、営業費用2,000億ウォンなどが増加したのに、大きく利益を残すことができたのです。
問題は、これがそのままいけるか――です。
(吉田ハンチング@dcp)