韓国航空業界の再編プランに労働組合が動きだしました。
韓国航空業界最大手の『大韓航空』は、先に報じられた『アシアナ航空』を買収する件で「実際にそのような動きがある」と認めました。ただし、まだ「具体的には何も決定されていない」としています。
先にご紹介しましたが、この買収は、
『大韓航空』が第三者割当で有償増資を行う
(有償増資は新株を発行して資本を増やすこと)
『アシアナ航空』の債権団である『産業銀行』が新株を引き受けてお金を出す
『大韓航空』にお金が入る
『大韓航空』はそのお金で『アシアナ航空』の株式を買う
(『アシアナ航空』の親会社『錦湖産業』から30.77%の株式を取得する)
(有償増資は新株を発行して資本を増やすこと)
『アシアナ航空』の債権団である『産業銀行』が新株を引き受けてお金を出す
『大韓航空』にお金が入る
『大韓航空』はそのお金で『アシアナ航空』の株式を買う
(『アシアナ航空』の親会社『錦湖産業』から30.77%の株式を取得する)
というスキームだといわれています。
『大韓航空』が『アシアナ航空』を買収すると労働条件などがいろいろ変わりそうです。労働者側が不安を覚えても当然ですが、『亜州経済(韓国版)』によれば、以下の両社に関する6つの労働組合が16日の週に緊急会合を持つとのこと。
「韓国航空パイロット組合」(KAPU)
「大韓航空労働組合」
「大韓航空スタッフ連帯支部」
「アシアナ航空操縦士労働組合」
「アシアナ開かれたパイロット労働組合」
「アシアナ航空労働組合」
「大韓航空労働組合」
「大韓航空スタッフ連帯支部」
「アシアナ航空操縦士労働組合」
「アシアナ開かれたパイロット労働組合」
「アシアナ航空労働組合」
「両航空会社の6つの労働組合が一堂に会するのは初めて」とのこと。また同記事によると、労働組合は「企業、労働組合、債権団による協議の場」を設けるように提案するようです。
確かに労働者にとってもこの買収話の行方は重要です。なにせ『アシアナ航空』は死に体ですし、買収によって雇用が削減されたり待遇が悪くなったりする可能性もあります。しかし、労働組合が動くことで買収話が流れるようなことがあれば、元の木阿弥です。
さて、債権団……というか、もうこうなってくると政府マターですが、国策銀行の皆さんはうまく本件をさばくことができるでしょうか。
(松田ステンレス@dcp)