韓国の国策銀行『産業銀行』が必死になって進めている『大韓航空』と『アシアナ航空』のM&A案件。
『産業銀行』が目論んでいる未来像について、『産業銀行』の李東杰(イ・ドンゴル)会長自身が語り、これを韓国メディア『毎日銀行』が記事にしています。
どんな「トラタヌな絵図」かというと、以下になります。
2023年の『大韓航空・アシアナ航空の統合会社』
売上高:18兆ウォン(約1兆6,900億円)
営業利益:8,000~9,000億ウォン(約752~846億円)
売上高:18兆ウォン(約1兆6,900億円)
営業利益:8,000~9,000億ウォン(約752~846億円)
※2020年11月30日のレート「1ウォン=0.094円」で換算
『毎日経済』の記事によれば、さらに会長は以下のように述べています。
(前略)
会長は続いて「2023年以降、統合会社の売上高が毎年5,000億〜6,000億ウォンずつ増え、合併による収益増大効果は3,000億ウォンに達するだろう」と付け加えた。
(後略)
ただし、これは「2022年夏から航空需要がコロナ禍以前の水準に回復する」という前提での予測です。「あと1年半は大変」であると織り込まれてるわけです。
先にご紹介したとおり、『産業銀行』は「M&Aの資金スキームで『産業銀行』は8,000億ウォン出す」のですが、これとは別に「3兆ウォン突っ込む」覚悟もしています。
問題は、会長の語る「2023年のバラ色の未来」まで「3兆ウォン」では足りないことです。ボブ・ディランの歌詞みたいになって恐縮ですが、あといくら突っ込めばその未来にたどりつけるのでしょうか?
(吉田ハンチング@dcp)