世界的に車載半導体が不足する事態に陥っており、『フォルクスワーゲン』『GM』『トヨタ』などの工場が一部操業を停止するような事態となっています。
韓国ではすでに『韓国GM』が2021年02月08日から仁川富平第2工場の生産を半減させています。
先にご紹介したとおり『現代自動車』『起亜自動車』は余裕がある――という話だったのですが、大丈夫ではありませんでした。
韓国メディア『毎日経済』は以下のように報じています。
(前略)
これまで確保していた在庫が急速に枯渇に向かい、『現代自動車』『起亜自動車』さえ減産に乗り出すことはないかという不安感が拡大している状況である。『現代自動車』と『起亜自動車』は、週単位での生産量の調整を検討するなど、非常経営体制に突入した。
⇒参照・引用元:『毎日経済』「信じていた現代車さえ…車半導体『非常経営突入』」
問題は、半導体が原因で自動車の生産が止まると、他の部品メーカーもそれに合わせて供給を止めざるを得ないということです。完成自動車メーカーとしても部品在庫を積み上げるわけにもいかず、半導体以外の中小部品メーカーの経営に多大な影響を与えそうです。
『毎経済』の同記事は、
「国産車業界全体で不安が高まっており、03月に生産中止などの危機が現実化することもあり得る」
と『韓国自動車研究院』イ・ハング研究委員の言葉を引いています。03月に実際に危機が来るかどうかはともかく、減産ということになれば韓国の輸出に影響を与えるでしょう。
ここのところ韓国の輸出は「半導体と自動車だ!」と意気上がっておりましたので、その片方に水を差された格好です。
(吉田ハンチング@dcp)