韓国「次期戦闘機」18.6兆ウォンで「取らぬ狸の皮算用」

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↑PHOTO(C)『KAI』

韓国では国産の次期戦闘機を開発しています。

韓国航空宇宙産業』(Korea Aerospace Industries:略称「KAI」)が担当しており、現在「KF-X」と呼ばれていますが、2021年04月には試作機を披露すべく、上掲写真のように作業を行っているところです。

『Chosun Biz』の2021年03月01日の報道によれば、「現在KF-X試作1号機は92〜93%の工程が進行しており、F15Kと同様のチャコールグレーに塗装する作業だけが残った状態」とのこと。

また、この開発は「檀君以来最大の武器開発事業」と呼ばれるそうで、

戦闘機の開発:8兆6,000億ウォン約8,160億円
120機の生産:10兆ウォン約9,000億円
小計:18兆6,000億ウォン約1兆7,670億円

が投入される予定です。

興味深いのはこのKF-X事業についての経済波及効果です。『Chosun Biz』の記事によれば以下のようになっています。

(前略)
防衛事業庁所属ジョン・ガンソンKF-X事業団長は「今回の事業による生産誘発効果は約24兆4,000億ウォン、付加価値誘発効果は約5兆9,000億ウォン、技術的波及効果は約49兆5,000億ウォン、そして就業誘発効果は約11万人と予想される」とし、

「KF-Xの性能と競争戦闘機、そして現在の戦闘機の老化に交換時期が近づいてきた国などを考慮したときの量産が完了すると300〜500機程度の市場性があると思う」と説明した。
(後略)

「生産誘発効果」「付加価値誘発効果」という言葉が何を意味しているのかよく分かりませんが、計「79兆8,000億ウォン」(約7兆5,810億ウォン)の経済的余録があると見込んでいるようです。

まだ先には長いですが、無事に飛ぶといいですね。

(吉田ハンチング@dcp)

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