釜山市長選挙に勝つために、韓国政府与党が特別法を通過させ、釜山・加徳島に新国際空港を建設すると決めました。これがいかにばかばかしい話であるかをご紹介します。
加徳島は上掲の場所にあります。そもそも釜山が朝鮮半島南端の港町ですから、韓国の中心部から離れており、こんなところに国際空港を造ってもアクセスが非常に悪いのです。
海外からのお客さんとしても、こんなところに降ろされても、首都ソウルにアクセスするのにさらに飛行機を乗り継ぐか(約1時間)、電車(KTXで2時間30分~3時間)を使わなくてはならず、不便です。
このアクセスの悪さゆえに経済性は著しく低いと判断されているのです。
以下の新国際空港のプランをご覧ください。
海も埋め立てて滑走路を東西に造る予定なのですが、これが問題です。この加徳島は、海に向かって突出した地形であり、天気が崩れると強風が吹き、波も荒くなります。また霧も発生しやすいのです。
昼は南風、夜には北風が吹きます。つまり、パイロットは機体に常時横風を受けながら離着陸することになるのです。
加徳島は空港を造るのに適した場所ではありません。それが分かっているのに、選挙のためだけに空港建設を決定しました。これほどばかばかしい話があるでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)