2021年03月15日、韓国の国債10年物の金利が「2.152%」となりました。16日には0.054%落ちて「2.098%」でしたが、「2.1%」を突破しました。
国債10年物の金利は2.1%水準まで達したのは、2018年12月04日以来のこと。つまり国債の金利は、いまだコロナ禍の最中にもかかわらず、2年前まで戻ってしまったわけです。
2020年07月末に「1.281%」から7カ月で「0.8%」も上昇しています。これは尋常な速度ではありません。
この流れを受けて、これから韓国政府が発行する国債の金利は上昇せずにはいられません。これまでは赤字国債を発行しても低金利の恩恵を受けて利払いは上昇しませんでした。
しかし、です。2021年度に予定されている国債発行額は総額「176兆4,000億ウォン」(約16兆9,344億円)。そのうち現在までに32兆8,470億ウォン(約3兆1,533億円)が発行済みです。
残り143兆5,530億円(約13兆7,811億円)が待機中でこれから発行されます。この莫大な国債の金利が上昇すれば政府の利子払い負担は想定していたもの以上になります。また、金利上昇は家計の利子負担増に直結しています。
低金利で味わった甘味のつけは非常に高くつくかもしれません。面白い局面になって参りました。
(吉田ハンチング@dcp)