韓国のシンクタンク『韓国経済研究所』(略称「KERI」)が、
韓国は2028年に1人当たりGDP4万ドルを達成する
という予測を出しました。以下が『KERI』が予測する1人当たりGDPの伸びです。
韓国は2017年に初めて「3万1,605ドル」で「3万ドル」を超えました。翌年には「3万3,429ドル」と上昇したのですが、2019、2020年と下落。上掲のとおり2020年は2,017年を下回る「3万1,494ドル」となっています。
先にご紹介したことがありますが、コロナ禍の中、2020年は3万ドルを割るのではないかという懸念の声が聞かれるほどだったのです。しかし、かろうじて割らずに済みました(ことになっています)。
で、上掲の予測を再度見てください。この、2021年からずーっと右肩上がり続けるという虫のいいラインは、毎年2.2%ずつGDPが成長を続けるというご都合主義な、もっといえば願望丸出しな前提で引かれたものです。
この前提の上に立って、『KARI』は
韓国の4万ドル到達は他の先進国(G5)と比べて5年遅い
と書いています。
まだ到達していないのですから噴飯ものの言説です。ちなみに比較されている、すでに達成した5カ国の「3万ドル」から「4万ドル」になるのにかかった時間は以下になります。
イギリス(2002~2004年):2年
日本(1992~1995年):3年
フランス(2003~2007年):4年
アメリカ合衆国(1997~2004年):7年
ドイツ(1995~2007年):12年
日本(1992~1995年):3年
フランス(2003~2007年):4年
アメリカ合衆国(1997~2004年):7年
ドイツ(1995~2007年):12年
上掲のとおりこの5カ国の中では、日本が最も速く1人当たりGDP4万ドルを達成しています。それはともかく、この韓国シンクタンクの取らぬ狸の皮算用には驚く他ありません。
⇒参照・引用元:『韓国経済研究所』「韓国1人当たりのGDP4万ドルは2028年達成の模様、G5より5年遅れ」
(吉田ハンチング@dcp)