2025年05月12日に韓国『サムスン電子』のVD(映像ディスプレー)事業部が「これから非常経営体制に突入する」と宣言しました。
『朝鮮日報』のスクープですが、これは中国に負けそうになっているからです。
「もう負けてんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、中国に負けるわけにはいきません。ここで負けたら二度と取り返せないからです。
『朝鮮日報』は「19年間守った王座が揺らぐ」と書いています。
ちなみにこの非常経営体制というのは、簡単にいえば「いわゆるフローズン・オペレーション」で、コストカットに他なりません。
Money1も先にご紹介したことがありますが、2024年末、『サムスン電子』は2025年の予算で、出張費・接待費・会議費・特別勤務手当などの各種費用を大幅に削減しました。
なにより李在鎔(イ・ジェヨン)会長自身が「非常事態」と経営についてピンチであることを正直に述べていました。

上掲記事でもご紹介したとおり、2024年05月時点で、『サムスン電子』のネットワーク事業部は、「経費節約のため、役員の出張時にはビジネスの代わりにエコノミー席を利用するようにし、宿舎も平社員と同じ等級で利用することにした」となりました。
その役員は、この時点で37人もいたのですが。
役員の首を切って数を減らせば良さそうなものですが、「ビジネスクラス ⇒ エコノミークラスにグレードダウン」で回るならいいのかもしれません。
今回のVD事業部の役員の皆さんも、先のネットワーク事業部と同じく、役員もエコノミー&宿は平社員と同じ――となりそうです。また、社員の残業など不必要な特別勤務時間も厳しく制限される――とのこと。
2025年も05月中盤まで来ましたが、『サムスン電子』もまだ正念場のようですね。
(吉田ハンチング@dcp)






