韓国『双竜自動車』について対策を協議してきた、パートナー企業などで構成された「緊急対策委員会」は2021年04月02日、会合を開催。
この会合が大変に荒れたそうです。当然ですね。『双竜自動車』の社長はじめ経営陣は、
・03月31日までに「投資意向書」は届く
・04月にはPプランに突入できる
などと言い続け、結局全部ウソとなったのですから。
韓国メディア『毎日経済』の記事から一部を以下に引用します。
(前略)
この席では、特に『双竜自動車』幹部への叱責が相次いだ。『双竜自動車』経営陣は、裁判所の補正命令期限(3月31日)まで非常対策委側には
「HAAHオートモーティブの投資を100%確信している」
「4月中に成立するだろう」と言っていたことが分かった。
(後略)
他にも以下のような発言があったとのこと。
(前略)
「社長を含む経営陣の無責任を糾弾する声が大きかった」(中略)
一部の参加者は「『HAAHオートモーティブ・ホールディングス』に振り回されず、昨年12月21日にすぐ法廷管理に入った場合は、むしろ損失が少なかったことではないか」と不満を吐露したと伝えられた。
(後略)
後者の発言は至極もっともで、『双竜自動車』がソウル回生裁判所に申請書を出した2020年12月21日以降で発生した債権が「2,900億ウォン」(約284億円)に達しているとのこと。恐らく回収できないでしょうから、債権者からすれば本当に損が膨らんだだけです。
その債権者ですが、代金を支払ってもらえる可能性がない零細部品メーカー(売上規模30~40億ウォン/約3~4億円)の7、8社はすでに破産し、消滅したと報じられています。
恐らく、ここからまた関連企業で破綻するところが出るでしょう。
『双竜自動車』の緊急対策委員会は、ソウル回生裁判所の法定管理開始と共に解体し、債権団を再編成するとのこと。
少なくとも従業員の給与だけでも回収できるといいのですが……。
(吉田ハンチング@dcp)