韓国はこれまで製造業での輸出を拡大することで国を富ませてきました。しかし、コロナ禍を経て、何度かご紹介しているとおり、「半導体頼み」になりつつあります。
例えば、韓国の産業通商資源部がまとめた「2020年の輸出入動向」によれば、
2020年の韓国の輸出総額:5,128.48億ドル
となっていますが、このうちの半導体の占める割合は、なんと「19.3%」にもなります(金額では「991.78億ドル」)。
韓国の主力輸出品目といえば、「自動車」「船舶」「鉄鋼」「ディスプレー」「無線通信機(スマホ)」といった製品が思い浮かぶかもしれませんが、それらの製品が総輸出額に占める割合を見ると以下のようになります。
韓国輸出主力品目の総輸出額に占める割合半導体:19.3%
自動車:9.3%
鉄鋼:5.2%
船舶:3.9%
ディスプレー:3.5%
無線通信機器(スマホ):2.6%
石油化学:6.9%
石油製品:4.7%
自動車:9.3%
鉄鋼:5.2%
船舶:3.9%
ディスプレー:3.5%
無線通信機器(スマホ):2.6%
石油化学:6.9%
石油製品:4.7%
ご覧のとおり、半導体が圧倒的で、他はすべて10%すら超えないのです。
また、以下の「2019年と比較して輸出金額が増えたのかどうか」をご覧ください。
輸出金額 | 対前年比増減 | |
半導体 | 992億ドル | 5.6% |
自動車 | 374億ドル | -13.1% |
石油化学 | 356億ドル | -16.4% |
鉄鋼 | 266億ドル | -14.4% |
石油製品 | 241億ドル | -40.7% |
船舶 | 198億ドル | -2.0% |
自動車部品 | 186億ドル | -17.2% |
ディスプレー | 180億ドル | -12.2% |
無線通信機(スマホ) | 132億ドル | -6.1% |
このように、半導体以外の、これまで韓国の輸出を支えてきた製造業はマイナスで、軒並み墜落なのです。
韓国メディアで「輸出が回復!」といった惹句が踊っていますが、それは非常に半導体に寄りかかった結果であることを忘れてはなりません。何かのきっかけで半導体がこけたら大変なことになります。
⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「2020年の輸出入動向」
(吉田ハンチング@dcp)