2022年09月01日、韓国の産業通商資源部から「08月の輸出入動向」のデータが公表されましたが、08月は以下のように、1カ月で「約95億ドル」もの大赤字で締まりました。
通関ベースとはいえ、これで5カ月連続の貿易赤字。
韓国通貨危機以来のことです(2007年12月~2008年04月赤字でした)。
2022年08月01~31日(暫定)
輸出:566億7,200万ドル
輸入:661億4,600万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):-94億7,400万ドル
ちなみに、これで2022年の(通関ベース)貿易収支の赤字は、累積で「247億2,800万ドル」となりました。
この事実を糊塗したい意図があるのかもしれませんが、産業通商資源部のプレスリリースが頑張ったことになっています。
まず、前文在寅政権と同じように「輸出は絶好調!」を大書しています。以下をご覧ください。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。➊輸出額は既存の8月の最高実績(21.8月、532億ドル)を30億ドルほど上回る566.7億ドルを記録し、歴代08月の最高実績更新
ㅇロシア・ウクライナ戦争長期化、主要国通貨緊縮政策、前年同月の高い基底効果(+34.7%)にもかかわらず、輸出は6.6%増加し、22カ月連続増加
輸出金額が「歴代08月の最高実績」を達成し、「22カ月連続増加」しようが、結局それでもうからないとダメなのです。
もう何度だっていいますが、韓国は貿易一本で食べている国なので、貿易でもうからないと国が傾くのです。
実際、この08月は通関ベースとはいえ、貿易でのもうけを示す貿易収支が「-100億ドル」近くなるという大赤字で、屋台骨がかしいでいることを示す数字です。
貿易収支について突っ込まれることを考えてのことでしょう、このプレスリリースの摘要の最後に以下のような記述があります。
➍ 輸入増加の勢いが輸出増加率を上回り、-94.7億ドルの貿易赤字が発生
⇒エネルギー輸入依存度の高い日本・イタリアなども前年比で貿易収支が悪化*
*貿易収支の変化(兆円、億ユーロ):
日本(’21.1〜7月)1.2兆円 ⇒(’22.1〜7月)-9.4兆円
イタリア (‘21.上半期) 287億ユーロ ⇒ (’22.上半期) -130億ユーロ
韓国が08月に約-95億ドルの赤字になったけれども、日本は01~07月で-9.4兆円、イタリアは-130億ユーロです――と書いています。
「これ要りますかね」という記述です。
韓国民を安心させたいのかもしれませんが、日本は韓国のように「貿易収支が赤転したら国が傾く」ことはありません。韓国の皆さんは、「日本も赤字だから」と安心してはいけないのです。
(吉田ハンチング@dcp)