2020年03月19日にFRBが発表した「9カ国の中央銀行とスワップラインを結ぶ」という発表について、韓国メディアでは大きく取り上げられています。
多くの場合「これでひと息つけた」といった反応が多いのですが、『中央日報(日本語版)』に「通貨スワップは韓国外交の勝利?…マニュアルの一部にすぎない」という、冷徹な見方をする記事があり、好事家の注目を集めています。
⇒参照・引用元:『中央日報(日本語版)』「通貨スワップは韓国外交の勝利?…マニュアルの一部にすぎない」
https://japanese.joins.com/JArticle/263917
いわく、今回得られたスワップラインは特に韓国の外交がうまくやったというわけではない。ドルの急騰がもたらす信用収縮を懸念したFRBにとっては用意していた策であり、それを実施しただけだ、というのです。
事実はそのとおりでしょうからリアリストの意見といえるでしょう。
面白いのは、記事内でスワップラインの締結国には「一軍」「二軍」「三軍」があるとしていることです。
「一軍」はスワップラインを継続して締結しているカナダ、EU、イギリス、日本、スイスだそうです。
今回スワップラインが結ばれた9カ国のうち、限度額が600億ドルとされた6カ国、すなわちオーストラリア、ブラジル、韓国、メキシコ、シンガポール、スウェーデンは「二軍」になり、
限度額が300億ドルとされたデンマーク、ノルウェー、ニュージーランドは「三軍」になるようです。
勝手によその国を「三軍」などと格付していいのかどうか。しかも、どうも主張が陰気です。韓国はさっそくこのドル資金を市場の安定に使うようですが、返却しなくてはいけないお金ですので、その点に注意していだだきたいですね。
※スワップラインについては以下の記事をご覧いただければ幸いです。
(吉田ハンチング@dcp)