2021年05月01日、アメリカ合衆国バージニア州アッシュバーン(Ashburn)で家の駐車場に停めてあった「シボレー ボルトEV」が火事を起こしました。最悪のタイミングです。
先にアメリカ合衆国『GM』が電気自動車「シボレー ボルトEV」(シボレーは『GM』傘下のブランド)を火事の危険でリコールしたことをご紹介しました(2020年10月)。
2020年に同車種は6回の火事を起こしています。これは、韓国『LGエネルギーソリューション』(当時は『LG化学』)のバッテリーの製造上の欠陥にあるのではないかと推測され、リコールが行われました。
これまた先にご紹介したとおり、2020年04月29日になって『GM』は追加で同車種のリコールを発表したのですが、これで最終的な解決になると期待されていたのです。今回の火事は、その矢先に起こりました。
この件を報じた合衆国の電気自動車専門紙『elvtrek』は、
本件には既視感を覚える。『現代自動車』は、「コナ」(ボルトと同型車)が火事になったときにも一時的に対策を講じていたが、その結果、全てのバッテリーを交換し、韓国でのコナの販売を全面的に中止することになった。
と書いています。「コナ・エレクトリック」と同じだというのです。フルに充電しないようにソフトウエアのアップデートを行ったのですが、それでも火災が起こり、結局全部バッテリー交換を行うことになりました。今回の火事で「シボレー ボルトEV」も同じ道をたどることになるかもしれません。
ボルトEVのバッテリーは全数『LGエネルギーソリューション』の供給
です。発火の原因については全てが解明されたとは言えません。しかし、『LGエネルギーソリューション』製バッテリーについて疑念が湧くのは当然のことでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)