世界的な金融情報会社『リフィニティブ』によると、2021年に償還を迎える中国企業の債券が天文学的な数字になっておりデフォルトリスクが懸念されます。
2021年償還の債券の規模
中国域内人民元建て債券:7兆8,000億元(約132兆5,220億円)
中国域外ドル建て債券:1,180億ドル(約12兆9,068億円)
中国域内人民元建て債券:7兆8,000億元(約132兆5,220億円)
中国域外ドル建て債券:1,180億ドル(約12兆9,068億円)
円で換算すると合わせて「約145兆4,288億円」です。
頭がぼーっとするような金額ですが、このうちいくらぐらいがデフォルトしないで済むでしょうか(特にドル建てが危ないといわれています)。読者の皆さんもご存じのとおり2020年終わりあたりから中国企業のデフォルトが相次ぎ、世界中から「大丈夫なのか」の目が向けられています。
なにせ国営企業ですらデフォルトしますし、その上、国営企業だから中国当局が支援するだろうという通念も怪しくなってきましたので、警戒するに越したことはありません。
世界的格付け会社『フィッチ』によれば、「2018年から2021年第1四半期までにドル建て債券のデフォルトを宣言した中国企業のうち、5分の1だけがデフォルト以降の手順を実施した」とのこと。
ということは、残りの5分の4の企業はデフォルトしたら投げっぱなし。恐ろしい話です。中国企業には社会的な最低限の通念もなにもあったものではないのです。
(吉田ハンチング@dcp)