裏が取れませんが、海外のSNSやメディア※で中国共産党「国家安全部」(通称:国安部)の董经纬(董経維)副部長がアメリカ合衆国に亡命したという情報が出ており、これを受けて中国メディアがかまびすしくなっています。
董副部長は02月に娘を訪ねるために香港からアメリカ合衆国に出かけ、そのまま亡命した――というのです。手土産は「武漢ウイルス研究所やウイルスの起源に関する重要な情報」とのこと。また、董副部長は習近平総書記と親しい間柄だったとも。
ところが、06月18日「中央政法委員会」は微信(WeChat)の公式アカウントで、「2021年06月18日午前、国家安全副部長の董経維はシンポジウムを主宰し、今年4月26日に施行された「防諜保安注意規定」を検討・実施し、スパイ対策をしっかりと行うための準備をした」と報告。
↑「中央政法委員会」の微信でのつぶやき。董経維副部長が06月18日のシンポジウムを主催した、と書かれています
もしこれが事実なら、02月に董経維副部長が亡命した、というのは本当ではありません。
しかし、このシンポジウムの写真もなければ、開催された場所がどこだったのかという情報もありません。場所がどこにも書いていないというのは香港メディア『South China Morning Post』も指摘しています。
そのため、この微信上でのつぶやきが欺瞞情報であるという指摘もされているのです。
こうなってくると、何が本当なのか一般人には分かりませんが、まるでスパイ映画のような情報戦が戦われているのかもしれません。この件について情報が出ましたら、またご紹介します。
※例えば『SpyTalk』
(吉田ハンチング@dcp)