韓国で次期大統領選挙に向かってさや当てが激しくなっています。
明日、2021年07月11日には韓国政府与党『共に民主党』の大統領候補カットオフ選挙が行われ、同党の候補が6人に絞られます。09月に行われる同党の選挙でこの6人から『共に民主党』の大統領候補が1本化される予定です。
しかし、次期も政権担当を狙う『共に民主党』の支持率は高いのでしょうか?
支持率で『国民の力』が『共に民主党』を抜く!
2021年07月09日、『韓国ギャラップ』は全国の成人1,000人に聞いた政党支持率のデータを公表しました(調査は07月06~08日に実施)。
それによれば、野党第一党の『国民の力』が、『共に民主党』の支持率を4年9カ月ぶりに抜きました。
⇒データ引用元:『韓国ギャラップ』公式サイト
※上記サイトのデータを基にグラフ作成はMoney1が行いました(以下同)
また、「その政党に好感を持つか、好感を持たないか?」のアンケート結果でも『国民の力』がトップとなっています。以下をご覧ください。
※『共に民主党』『国民の力』の2党だけを抜き出しグラフ化しました
『国民の力』は『共に民主党』よりも好感度が高く、非好感度は低くなっています。
『国民の力』は、先にご紹介したとおり2021年06月11日、韓国憲政史上最も若い李俊錫(イ・ジュンソク)さん(36歳)が党首となっています。この若い党首を選出できたことが好感度の向上に一役買ったのかもしれません。
若い党首には「リスク」がある
ただし、朴斗鎮先生はこの『国民の力』の党首選択を大博打であると指摘していらっしゃいます。
朴斗鎮先生は現在の韓国・北朝鮮の政治動向について最も的確な解説をされる方です。先生の上掲解説動画をぜひ傾聴ください。
要旨としては、
(国会議員選挙で三度落選しています)
・発言の軽い人物と見られている
(テレビ番組のコメンテーターとして有名です)
・党の大統領選挙の指揮を古い政治家に任せている
(尹錫悦(ユン・ソギョル)前検察総長を褒めていたくせに自分が袖にされると手のヒラを返した人物です)
・党の大統領候補に自分と縁故のある人物を推している
(李俊錫さんは自身を大統領候補としていません)
etc
です。
筆者の見識など朴斗鎮先生には遠く及びませんが、「脇の甘い人物のようでネガティブキャンペーンにさらされたとき、致命的な何かが出てくるかもしれない」という点も李俊錫さんのリスクの一つとして挙げることができるのではないでしょうか。
『韓国ギャラップ』の直近の結果は『国民の力』にとって有利なものとなっていますが、その実かなり危ういものであることを理解しておくべきでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)