韓国造船大手の『現代重工業』は2021年07月08日、労使交渉が決裂。労働組合側は中央争議対策委員会を開催し、ストライキの可否について決を採りました。賛成多数だっため、全面ストライキに突入しています。
15、16日は部分ストライキ
40mもの高さのあるターンオーバークレーン(船舶のブロックを操作するためのもの)が労働組合によって占拠されているため、作業ができません。同社にはこのクレーンは2基しかないのです。
経営側は労働組合による「不法占拠」とし、交渉が面倒になるだけだと非難しています。一方の労働組合側は「闘争を行わなければ交渉に出てこない」と応酬。
日本語メディアでも記事が出ていますのでご存じの方も多いかもしれませんが、2021年になってから韓国の造船業界は受注が好況なのです。
しかし、これで実際に製造現場が滞(とどこお)ると元の木阿弥です。造船業では、ものがものだけに複数のラインを走らせるのが難しい産業です。ラインが止まると順番待ちになってしまいます。ストライキで製造を止めている場合ではないのです。
『現代重工業』は日本の技術を基に大きくなった
ちなみに『現代重工業』は1980年代に急成長した会社ですが、創業者の鄭周永さん自身が後に明かしているように日本からの技術窃盗によってその基盤を築きました。
鄭周永会長は日本のK造船に特命を与えた研修生2人に送り込みました。特命の内容は簡単で「なんでもとってくること」でした。モンキーレンチから設計図まで、とにかくあらゆるものを盗み、最終的に窃盗した物はコンテナ2台分になったとのこと。
完全な知的財産権の侵害であり泥棒です。
この話は以下の韓国メディア『views&news』の記事に書かれています。もしご興味があれば参照してください。
⇒参照・引用元:『views&news』「30年前鄭周永の「技術盗難」と今」
(吉田ハンチング@dcp)