イギリスの保守党がついにメイ首相の不信任投票に踏み切りました。12月12日夜に保守党下院議員による投票が行われ、結果はメイさんへの支持200票、不支持117票。メイ首さんは信任を受け、その地位を守ることに成功したのです。
しかし、予想よりもメイ首相不支持の人間が多かったようでこれはポンドの相場に大きな影響を与えました。また『Bloomberg』などの報道によれば、メイ首相は「信任」という結果を得るために「次の総裁選には党首の立場で臨まない」という言質を与えてしまったようです。党首でいられる期限を自ら決めた、つまり自分の首を差し出したわけです。
また「今メイ党首を交代させても仕方がない」「EU離脱交渉の不興を背負わせておこう」という思惑もあったと見られます。EU離脱交渉は引き続きメイ首相が担うことになりましたが、このようなゴタゴタのうちにも離脱期限は確実に近付いてきています。
(柏ケミカル@dcp)