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韓国政府には「外国からの借金が1,388億ドル」ある。3カ月で112億ドル(1.2兆円)も増えた

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2021年08月20日に『韓国銀行』が公表した2021年06月時点での「International Investment Position」(対外資産負債残高:略称「IIP」)ですが、今回は韓国政府対外債権・債務を確認してみます。

対外債権は、簡単にいえば、外国から取り立てることのできるお金です。

対外債務は、逆に、外国に支払わなければならないお金です。もっと簡単にいえば、対外債務は外国に対する借金です(返さないといけない)。

政府が資金を調達できず、借金でドボンになるのは、なんといっても外国からの借金が返せない場合です。自国通貨を調達するなら、どんどん国債を発行して、ずんずん中央銀行が引き受ければいいのですが、外貨はそうはいきません。

そのため、対外債務がどのくらいあるのかは非常に重要なポイントです。以下をご覧ください。韓国政府(general government)の対外債権と対外債務の規模が記載された箇所を赤枠で囲ってあります。

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年6月末国際投資対照表(暫定)」

対外債務(external debt)は以下のように推移しています。

韓国政府の「対外債務」推移
2020年09月:1,128億ドル(約12兆3,843億円)
2020年12月:1,215億ドル(約13兆3,395億円)
2021年03月:1,276億ドル(約14兆92億円)
2021年06月:1,388億ドル(約15兆2,389億円)

データ引用元は同上

この4四半期で韓国政府の対外債務は「260億ドル」(約2兆8,545億円)も増えています。

しかも、2021年03月末から06月末にかけて、つまりわずか3カ月だけで「112億ドル」(約1兆2,296億円)の増加です。

なぜそんなに外国から借金を重ねる必要があるのでしょうか。それほど外貨が必要なのでしょうか。

対する債権、つまり外国から取り立てることができるお金は以下のように債務の1/3未満で推移しています。

韓国政府の「対外債権」推移
2020年09月:332億ドル(約3兆6,450億円)
2020年12月:384億ドル(約4兆2,159億円)
2021年03月:394億ドル(約4兆3,257億円)
2021年06月:428億ドル(約4兆6,990億円)

引用元は同上

つまり、韓国政府単品で見れば、債務が債権の3倍ある――資産は借金の1/3しかない、わけです。これで大丈夫なのか、という話ですが、中央銀行たる『韓国銀行』が「4,557億ドル」の資産を持っていますので、破綻は考えにくい――となります。

ちなみにこの「4,557億ドル」は、IIPに記載されている外貨準備資産(reserve assets)「4,541億ドル」とほぼ一致します。もし本当にあれば、破綻はしないでしょう。

程度問題です。弩(ド)がつくインフレになるまで行うのはいけません。

(吉田ハンチング@dcp)

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