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【7兆蒸発】韓国『LG化学』株価が暴落!『GM』のリコールで

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2021年08月23日、アメリカ合衆国『GM』が電気自動車「シボレー・ボルトEV」のリコールを改めて発表し、そのリコール費用は韓国『LGエネルギーソリューション』に請求する旨を明確にしています(一部か全額かは判明していません)。

リコール台数は約7.3万台。リコール費用は「10億ドル」(約1,094.7億円)と見込まれています。

リコール対象となった「シボレー・ボルトEV」の電池セルは全て『LG化学』(現在の『LGエネルギーソリューション』)製品であるため、『GM』『LGエネルギーソリューション』の交渉にもよりますが、最悪全額を負担しなければならない可能性があります。

このニュースを受けて、『LGエネルギーソリューション』の親会社『LG化学』の株価が暴落しました。

以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用)。

08月23日『LG化学』の株価は長い陰線になっています。前日終値「89万8,000ウォン」から08月23日終値「79万8,000ウォン」まで、なんと「11.1%」も下落しました。

5%どころの騒ぎではないので、紛う方なき暴落です。

この暴落で時価総額「約7.1兆ウォン」(約6,674億円)の時価総額が蒸発しました。

上掲のとおり24日には反発していますが、ニュース以前の株価にはとうてい及びません。

『LGエネルギーソリューション』のIPOへの影響は?

なぜ、『LGエネルギーソリューション』の株価が下がらないのかと思われるかもしれませんが、『LGエネルギーソリューション』はまだ上場していないのです。

同社は『LG化学』のバッテリー事業担当部署を切り出して独立させた、『LG化学』の100%子会社です。

『LG化学』は、『LGエネルギーソリューション』をIPO(新規株式公開)にかけて巨額の資金を入手することを目論んでいます。

しかし、今回の『GM』の件でその目論見に多少の狂いが生じたかもしれません。


↑『フォルクスワ-ゲン』の「ID.3」。PHOTO(C)『フォルクスワーゲン』

また、読者の皆さんはすでにご存じかと思いますが、『フォルクスワーゲン』の電気自動車「ID.3」がオランダ・フローニンゲン市で火事を起こし、全焼しました。

上掲はYouTubeに上がった火事の様子を伝える動画です。最後まで見ていただけば分かりますが、後ろに駐車してあった『日産』の「リーフ」がとばっちりで被害を受けています。

原因はまだ判明していませんが、韓国メディアの報道によれば「ID.3」に搭載されているバッテリーは、『LGエネルギーソリューションとのこと(以下に『中央日報(日本語版)』の記事の一部を引用します)。

(前略)
フォルクスワーゲンのID.3とID.4に搭載されているリチウムイオンバッテリーはLGエナジーソリューションが供給した。
(後略)

⇒参照・引用元:『中央日報(日本語版)』「VW電気自動車ID.3が火災で全焼…LGがバッテリー供給」

調査によって『LGエネルギーソリューション』のバッテリーに問題があったと特定されたら、同社のIPOスケジュールは見直しが必要になるかもしれません。また、燃えないバッテリーを開発して市場に安心感を与えることが何よりも肝心でしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

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