韓国の金融当局は家計負債の増加をなんとしても止める気です。
金融当局の強烈な指導が入ったようで、韓国の五大銀行、『国民銀行』『新韓銀行』『ハナ銀行』『ウリィ銀行』『農協銀行』は、新規の融資額に「年収以内」という枠をはめる動きに出たことが分かりました。
この動きにインターネット銀行も加わる予定です。
各銀行の動きは……
『国民銀行』はすでに個人の信用融資限度額を年収水準までに絞っていますが、韓国メディア『毎日経済』の2021年08月27日の報道によれば、『新韓銀行』『ウリィ銀行』は09月に同様に新規融資を「年収以内の金額」とする、とのこと。
ただし、09月の何日からそうなるのかは未定です。それにしてもいきなり次月からというのは急です。
『農協銀行』では、08月24日から信用貸付上限を、従来の2億ウォン(約1,880万円)から1億ウォン(約940万円)以下、限度も年収の100%までに減らしています。
『ハナ銀行』も24日から同様の措置を取っています。
インターネット銀行『カカオバンク』も09月中に信用貸付限度額を年収以内の金額に減らす予定とのこと。
資金提供にブレーキをかける金融当局
五大銀行、インターネット銀行大手が融資を渋りだしました。金融当局は、家計負債の増大にブレーキをかけるのに必死というわけです。
金利を上げることでお金じゃぶじゃぶ状態に歯止めをかけようとする『韓国銀行』。銀行に融資を絞らせて資金の流れを細くしようとする政府。家計負債の増大にはブレーキがかかるかもしれませんが、資産価格の調整が起こりそうなものです。
株式の下落、不動産価格の下落が始まり、歯止めがかからなかったらどうするのでしょうか。ご注目ください。
⇒参照・引用元:『毎日経済』「市中銀行からのインターネット銀行まで『貸付は年収以内』に制限」
(吉田ハンチング@dcp)