またまた韓国メディアに「外国人投資家が帰ってきた」の記事が出ました。
2020年から現在まで、韓国株式市場で外国人投資家はほとんど毎月売り越し(買う金額よりも売り金額の方が多い:つまり資金流出)を続けており、外国人投資家が買い越しの様子を見せると、どこかの韓国メディアが「外国人投資家が帰ってきた!」という記事を出します。
今回は『毎日経済』で、2021年09月26日、「帰ってきた外国人…5カ月ぶりに株式買い越しの流れ」という記事です。
確かに韓国取引所のデータによれば、
2021年09月01~24日
外国人投資家:1兆3,772億ウォンの買い越し
(約1,295億円)
外国人投資家:1兆3,772億ウォンの買い越し
(約1,295億円)
と買い越しです。09月の株式市場は残すところ27~30日の4日間だけ。当月は5カ月ぶりに外国人投資家の買い越しで締まる可能性はあります。
(とはいえ平気で1日に2兆近く売ったりしますので油断もできないのですが)
ただ、問題なのは外国人投資家の売買動向よりも、このところKOSPIが下げ続けていることです。
以下の「月足」チャートをご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用)。
月足なので、ローソク足1本が1カ月の値動きを示します。上掲のとおり、コロナ禍によって暴落した株価は順調に上昇してきましたが、6月にテッペンをつけた後、7、8、9月と下落を続けているのです(09月はまだ途中ですが)。
「帰ってきた!」じゃなくて、この下げの方を恐れるべきです。
(吉田ハンチング@dcp)