2023年05月23日、『韓国銀行』が「04月の韓国居住者※の外貨預金の動向」を公表しました。なかなか興味深い結果となっています。
※この場合の居住者の定義は「内国人と国内企業、国内に6カ月以上居住した外国人、国内に進出している外国企業などの国内外貨預金」です。
以下をご覧ください。
2023年04月末現在、外国為替銀行の居住者外貨預金は913.9億ドルで、前月末より61.0億ドル減少
ㅇドル建て預金(-51.3億ドル)およびユーロ建て預金(-4.3億ドル)などが減少
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2023年04月 居住者外貨預金動向」
当月は外貨預金が「61億ドル」も減少しました。
『韓国銀行』はドル、ユーロなどの通貨で外貨預金が減ったとしていますが、以下をご覧ください。
ドル・日本円・ユーロ・人民元・その他、全部減少しています。確かに「など」かもしれませんが、「全部減っとるやないか!」です。
さらに以下をご覧ください。
企業が58.3億ドルも減らしています。しかも、ご注目いただきたいのは、2020年末の「832.2億ドル」よりも預金が少なくなりました。
2022年末には「1,000億ドル」あったのですが、それがわずか4カ月で約180億ドルもなくなったのです。
『韓国銀行』がどう説明しているかというと――。
– ドル預金と円貨預金は、企業の輸入決済代金支払い、対外直接投資と証券投資資金の引き出しなどで減少。
– ユーロ預金は企業の輸入決済代金支払いなどで減少
――としています。
当月は「残酷な四月」で海外への支払いが最大になる月であることは見逃せません。06月に入ったら04月の国際収支統計が公開されます。
直接投資、証券投資が『韓国銀行』の説明どおり増加したのかどうか確認してみましょう。04月の国際収支統計の結果が楽しみです。
(吉田ハンチング@dcp)