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「韓国は10年間ずっと鍋の中にいた」マッキンゼーの無理難題

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『McKinsey & Company』(マッキンゼー/ソウル)が韓国でメディアデーを開催。

「Koreas Next S-Curve(韓国の次のS字カーブ)」というリポートを出しました。

「次の」ということは、前があったわけで、マッキンゼーのリポートによれば、第1次S字カーブは「重化学工業を中心とした経済転換」、第2次S字カーブは「半導体、自動車、電機などのハイテク製造業の台頭」です。

また、韓国は現在「第3次S字カーブの途中」であり、停滞しているが、「しかし、韓国が成長マインドを持って果敢に課題を実行すれば、2040年までに1人当たりGDP7万ドルを達成し、世界7大経済大国の仲間入りを果たすことができるだろう」としました。

この部分をとりあげて、韓国メディアでは「韓国はいけるぞ!」と記事にしているのですが……。

マッキンゼーが挙げた課題というのが以下の8つです。

1.産業構造の再編
2.ビジネスモデルの再編
3.高付加価値化
4.独自技術を核とした新事業への移行
5.AIの導入
6.産業革新の基盤構築
7.好循環の資本市場の構築
8.優秀な人材の育成システム

韓国にできそうもないことばかりが挙がっており、特に「4」の「独自技術を核とした新事業への以降」は無理難題です。

そんなことができるなら、現在のようなことにはなっていません。

面白いのは、『マッキンゼー・ソウル』のソン・スンホンManaging Partner and Senior Partner(下掲写真/スクリーンショット)の発言です。

マッキンゼーは2013年に韓国経済を「徐々に加熱される鍋の中のカエル」に例えました。

それから10年たちましたが、今回は「もうカエルが鍋から出るのを待つより、カエルを取り出してより大きな舞台で思う存分跳べる枠をつくる時」と述べています。

つまり、「10年間ずーっと鍋で茹でるままにされていた」と言っているのです。

S字カーブの停滞部分でこれから跳躍するかも?と言っていますが、そのカエルはすっかり茹で上がってしまった可能性はないのでしょうか。

鍋から取り出しても跳躍できますか?

(吉田ハンチング@dcp)

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