韓国政府与党『共に民主党』の統一大統領候補の李在明(イ・ジェミョン)さんが大統領選挙で不利になってきています。
いろんな世論調査が行われており、結果はそれそれに違いますが、野党『国民の力』の尹錫悦(ユン・ソギョル)候補への支持が李在明(イ・ジェミョン)さんにとても誤差とはいえない、有意な差をつけているという結果が出ています。
2021年11月15日、韓国『TBS』が『韓国社会世論研究所』に依頼した大統領候補の支持率調査の結果を公表しましたが、
李在明(イ・ジェミョン):32.4%
沈相奵(シム・サンジョン):4.9%
安哲秀(アン・チョルス):4%
と、両者の差は「13.2%」にもなっています。
まだ時間はありますが、李在明(イ・ジェミョン)さんがこれをひっくり返すのはけっこう大変です。
左派で一本化しても尹さんに届かない
同調査によれば、この2人に続くのが『正義党』の沈相奵(シム・サンジョン)さんですが、支持率は「4.9%」に過ぎません。
日本ではあまり知られていませんが、『正義党』は進歩・革新、左派政党です。沈さんも労働運動家であり、その意味では李さんに近い政治思想を持っていると考えられます。
しかし、沈さんが下りて(つまり左派候補を一本化して)、その票が李さんにいったとしても「32.4% + 4.9% = 37.4%」で、尹さんの「45.6%」には届きません。
第4位につけているのは、『国民党』の安哲秀(アン・チョルス)さんですが、この人は野党寄りの政治家です。安さんは先のソウル市長選挙に立候補していましたが、『国民の力』の呉世勲(オ・セフン)さんに野党候補を一本化することに同意して下りたことがあります。
ですので、安さんが下りたとしても、安さんの取っている「4%」は李さんにはいかないと思われます。むしろ安さんの票は尹さんに加わるでしょう。
つまり、李在明(イ・ジェミョン)さんの劣勢が鮮明になりつつあり、負けかけているのです。
尹さんが大統領になってくれた方が日本にとって与(くみ)しやすいですが、尹さんを決して親日な人物と捉えないことです。
(吉田ハンチング@dcp)