韓国政府が面白いことをいっています。
次のパンデミックに備え、mRNAワクチンを200日以内に開発できる力量を備える――そうです。

↑保健福祉部、食品医薬品安全処の業務報告に出席する李在明(イ・ジェミョン)さん。まさに「なに笑てんねん」という写真です。
『Chosun Biz』の記事から一部を以下に引きます。
科学技術情報通信部と疾病管理庁は、パンデミック(感染症の大流行)発生に備え、ワクチン・治療薬開発の協力体制を構築することにした。
両機関所属の公共研究機関間で、ワクチン・治療薬の迅速開発に向けた研究協力を推進し、研究インフラを共同で整備する。
(中略)
科学技術情報通信部と疾病管理庁は、今後10年にわたり1,000億ウォン以上を投入し、ワクチン・治療薬迅速開発協力事業に取り組む計画だ。
3年間の試験事業期間を経て、7年間にわたって本事業を行う構造である。両部処に加え、保健福祉部、食品医薬品安全処、農林畜産食品部、海洋水産部、教育部、産業通商資源部など、複数の部処が参加する。
チョン・ヒチャン国立感染症研究所長は、この日の協力事業について、
「平時にはワクチンと治療薬開発の研究協力および研究インフラの構築を進め、パンデミックが発生すれば、迅速開発、非臨床支援、迅速臨床体制の構築などで協力する」と説明した。
科学技術情報通信部と疾病管理庁は、パンデミックが発生した場合、100日、200日に分けて、迅速にワクチンと治療薬を開発できる力量を確保すると明らかにした。
韓国は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの際、ワクチンおよび治療薬開発への対応が遅れ、苦い経験をした。
緊急使用承認基準では、ワクチンはアメリカ合衆国より18カ月遅れ、治療薬は正式承認基準で合衆国より13カ月遅れた。
日本は2021年にワクチン開発・生産体制強化戦略を発表し、投資を集中させ、2023年にメッセンジャーRNA(mRNA)新型コロナワクチンの国産化に成功したが、韓国はいまだに毎年5,000億ウォン規模のmRNAワクチンを輸入している。
チョン・ヒチャン所長は「新種感染症の周期が短くなっており、平常時を新たなパンデミック発生に先制的に備える期間として見るべきだ」と述べた。
この日の行事に出席したイ・ヨングク韓国科学研究院長も「今後2~3年以内に次のパンデミックが到来する可能性が高い」とし、「ワクチンと治療薬開発のための力量を確保することが重要だ」と述べた。
(後略)⇒参照・引用元:『Chosun Biz』「”팬데믹 발생 200일 안에 백신·치료제 개발”…과기정통부·질병청 손 잡았다」
文在寅時代にあったコロナ禍の際には、韓国政府はワクチンの入手ができず、国民から轟々たる非難を浴びました。
「ワクチンスワップ」なるものを提案して誰にも相手にされなかったのもこのときです。
若い読者の方は「ワクチンスワップ」と聞いても、なにそれ?と思われるでしょう。
・アメリカ合衆国からコロナワクチンの提供を受ける
・韓国は後で合衆国にワクチンを製造して返す
(ワクチンの製造技術は合衆国(企業)から提供される前提)
呆れるほどド厚かましい内容です。

傑作なのは「今後10年にわたり1,000億ウォン以上を投入し、ワクチン・治療薬迅速開発協力事業に取り組む計画」としているのに、チョン・ヒチャン国立感染症研究所長が「今後2~3年以内に次のパンデミックが到来する可能性が高い」と述べている点です。
次のパンデミックには全然間に合わないってことですね。
韓国では時間軸がねじれているのでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)





