韓国の次期大統領選挙に向けて、与党・野党の統一候補選出に向けての動きが最終段階にさしかかりました。
2021年10月08日、最大野党『国民の力』の第2次カットオフ選挙が行われ、以下の4人が選出されました。
●尹錫悦(ユン・ソギョル:윤석열)
文在寅政権において検察総長を務めた。⇒参照・引用元:『国民の力』公式サイト
この4人の中で統一候補に最も近いのは、尹前検察総長と洪議員です。
カットオフに残った洪(ホン)議員が面白いコメントを出していますのでご紹介します。
(前略)
「きれいなホン・ジュンピョが政権交代を成し遂げ、国を正常化させる。G7先進国時代を開いて、青年たちには夢と希望を、壮年たちには余裕と慰めを与える豊かな大韓民国を作る」
(後略)
↑『UDFきれいなジャイアン(ノンスケール PVC製塗装済み完成品)』(メディコム・トイ)⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「国民の力の予備選挙2次カットオフ通過」
「きれいなホン・ジュンピョ」は、『ドラえもん』の「きれいなジャイアン」を思い起こさせるパワーワードではないでしょうか。
いや、もちろん「クリーン」という意味で使っていらっしゃるのですが。
猛攻撃にさらされる尹前検察総長
この洪議員、アンケート調査によっては尹さんよりも高い支持率を示す結果が出たりしています。
ただ、これについて尹さん側から「にわかに『国民の力』党員になった者が洪さんに票を投じている」という指摘が出ています。
先にご紹介した「逆選択」工作です。
つまり、尹前検察総長をどうしても落としたい人たちが、統一候補選出の段階で尹さんを敗北させようと、『国民の力』党員になって洪議員に票を投じているというわけです。
しかし、これに対して洪議員からは「尹さんの指摘はわが党員をばかにするものだ」という反論がされています。
鈴置先生の至言「誰が監獄に行かずに済むかというゲーム」ですから仕方ないのかもしれませんが、韓国の大統領選挙では同党内でも真剣な足の引っ張り合いが行われます。
剥き出しの権力闘争が繰り広げられるわけで、この点が山紫水明の国に住む、何事もあっさりを好む日本人からすれば驚きです。
現在の政府与党『共に民主党』は、最大の難敵は尹前検察総長であると認識しています。そのため、現在尹さんは権力サイドからの猛烈な攻撃にさらされています。「逆選択」で尹さんを落とそうという工作も当然進行していると見なければなりません。
ともあれ、11月05日には『国民の力』の統一候補が選出されます。誰が選出されることになるのか注視いたしましょう。
(吉田ハンチング@dcp)